- 仕事はミスなく完璧。
- 処理のスピードも人一倍早い。
個のスキルが高いことや、それを磨くのは素晴らしいことです。
でも自分の力だけで成長するのには限界があります。
優秀な人ほど人に頼らず、外からの意見・情報を取り入れにくくなり、成長スピードを鈍らせてしまうことがあります。
今回は他人の力を利用して、自分のステージを引き上げる方法について書いていきます。
目次
【お給料上げたいけど、なかなか評価されません⑧】他力を使えてますか?
デキる人ほどいいアイテムを使おうとしない。
処理能力が高くミスが少ない人ほど、他人に任せるよりも自分でやった方が早いと感じてしまうので、
自ら手を動かす時間が増えます。
プレーヤーのうちはいいですが、ワンステップ上がるにはその考えを捨てないといけません。
大抵の組織はプレーヤーよりもマネージャーの方が、ランクもお給料も高くなります。
つまり、評価されて昇格するということは、管理者の立場に近づくというコトです。
マネージャーは人に任せるが仕事。
- 後輩に教える立場になる。
- チームのまとめ役になる。
自分一人で成果を出せばいいステージから、チームでミッションを達成しなければいけないステージに上がります。
仕事が大きくなればなるほど、どんなに優秀な人でも自分の作業じゃ追いつかなくなるので、
「他人の力をいかに上手く使えるか」が鍵になってきます。
メンバーは必ずしも同じスキルを持っている訳じゃないので、
それぞれに得意な事を任せたり、できない事を教えて成長させないといけません。
逆に自分じゃ足りない部分は、上司の権限を使った方がすんなり解決したりします。
世の管理職の方々は、人の力をどう活かすかを常に考えていると思います。
管理職として昇っていきたいのなら、プレーヤーの実力をある程度つけたら、自分の手を動かすよりも、
他力を利用する思考にシフトチェンジしましょう。
管理職には興味がない、専門性・スキルを極めたい場合も、他力を使うべきなのは一緒です。
自分でコツコツと努力して突き詰める事が出来る人は、
自分の感覚を信じる余り、いつのまにか外から吸収する間口がすごく狭くなっています。
つまり他人にあまり助言を求めず、黙々と努力する人が多いです。
外から客観視することの大切。
自主鍛錬の弱点は、自分を外側から見つめるのが難しい。
「客観視ができない」ことです。
それを体現するエピソードは、ゴルフの松山英樹さんがマスターズで優勝するまでの道のりにあります。
日本人がゴルフ最高峰の大会で優勝するという偉業は、私も門外漢ながらすごく感動し、
コロナで暗くなりがちな世の中を、パッと明るくするニュースでした。
過去3年間ツアー優勝から遠ざかっていた彼が専属コーチをつけ、客観的アドバイスを受けたコトでブレイクスルーを果たす。
これがすごく分かりやすい。
もちろん松山選手は自分が納得するまでやり切ったからこそ、コーチの意見を聞く体制になれたんだろうとも思います。
自分のステージを一段階上に引き上げる為に他人を頼る、
自分に無いモノを吸収することがすごく有効であるのが分かります。
自分を客観視する方法については、別記事があるので興味があれば読んでみて下さい。
一生の知識にはお金を使う。
私は近日、新しいキャリアを作っている最中なので、
「今後役に立つ」と思える知識にはお金を払うようにしています。
もちろん全て値段相応の価値があったかと言うと、正直そうでないモノもあります。
でも自分に合う合わないはやってみないと分からないし、
その情報に価値を与えられるかどうかは結局自分次第なので、失敗も含めて経験値になっています。
スキルを磨きたいなら、お金を払って学びに行くことをおすすめします。
今はタダで手に入る情報もたくさんありますが、「タダ」と「有料」はやはり差があると感じます。
断片的に色々な場所に散らばった情報を継ぎはぎして自主学習するよりも、
体系的にまとまったカリキュラムを学ぶ方が、迷う時間が無くて絶対的に習得が早い。
時間をかけずに習得できれば、お金を稼ぐ新たな時間が生まれ、自己投資を回収できます。
学びの環境では、疑問をその場で質問して解決できたり、クラスメートからもらえる意見・アドバイスがあります。
何より、その業界の横のつながりを作れるコトに価値があります。
私のヨガスクールでの体験記を記事にしています。そこで学び・感じた事を書いているので興味があれば読んでみて下さい。
自力でできることは案外少ない。
組織をまとめるリーダーでも、専門分野を極めるプロでも、
自力でカバーできる範囲は意外と小さいです。
一日24時間、一年365日しかないし、体力も徐々に衰える。
どんなに頭が良くても、すべての学問を習得するのは無理だし、
無知な分野は専門家にお金を払ってサポートをしてもらう方が賢い。
スポーツ選手やインストラクターなどカラダが資本なら、物理的に自分じゃケアできない箇所があるので、他力を使った方が絶対に良いです。
思考においても、自分で考えて答えが出ないなら、外から新しいアイデアをもらわないとなかなか突破できません。
自分の経験や感覚を信じるのも大事だけど、自分をさらに高みに持っていきたいなら、
他人の優秀な部分を「てこの原理」にして利用した方が
すごく楽だと思うのです。
まとめ
人の力を利用する時の大前提として、
「自分も相手に何かをGiveできる」と、その関係は上手く長続きします。
お互いにWin Win。得られるモノがあるのが最良の関係。
松山選手の専属コーチも、相手が無名ならば契約は無かったかもしれません。
松山英樹さんの過去実績・ネームバリューがあるからこそ、コーチとして最大限の力を発揮することが、ご自身の知名度を上げました。
相手にGiveするモノはなんでもいいと思います。
教える力、雑学、愛嬌、楽しませる、相手が求めているならなんでも。
自分を磨くコトはいつだって無駄にはなりません!