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【雑談の魔法】

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コロナ禍で人と会う機会が減りました。

今まで行っていた場所に行けない、会っていた人と会えないことでストレスや退屈・閉塞感を感じている人が多いと思います。

私自身コロナ禍を経て、対面の交流の中にチャンスや幸せがたくさんあった事をあらためて強く感じています。

今回は『雑談のススメ・雑談のコツ』について書きます。

【雑談の魔法】

私が開催しているヨガ教室ではレッスン後にいつも雑談の時間を設けています。

予定がある人は先に帰ってOKの任意のおしゃべりタイム。

毎回話題を一つ決め、ヨガに限らず本当に日常の些細なことをお聞きしています。

例えば、

  • 今年の夏の思い出は?
  • コロナ収束したらどこに行きたい?
  • 次の季節に楽しみにしてる食べ物は?

元々は来てくれた生徒さん達に交流して欲しいという思いでこの時間を作りました。

しかし今では、何より私自身がこの『雑談の時間』にチャンスや幸せをもらっているんです。

◉聞いてもらうことで癒されるストレス

雑談の時間は全員に喋って欲しいので、一人一人に質問していく形で進めます。

これは私が実際に経験した中で楽しかった方法をそのまま真似して使っています。

自己主張があまり強くない日本人の性格に適していて、少人数グループが自然にお互いの事を知れる方法なのだと思います。

雑談の場は会議ではないので、自分の主張に対して反論されたり攻撃されることはなく、基本は共感と傾聴の姿勢で穏やかに進みます。

驚くことに生徒さん達はこちらから色々聞かなくても、プライベートな話・ネガティブな話もいっぱい話してくださいます。

それはヨガ教室での互いの関係が仕事や家族と違ってライトなものだからかもしれません。

近すぎない関係だからこそサラッと話せるのでしょう。

日頃の悩みや小さなストレスを吐露すると、皆さん少しスッキリして笑顔で帰っていかれます。

とにかく自分の身に起きた出来事を他人に聞いてもらう、ただ共感してもらうだけで抱えていたストレスや悲しみがじわりと癒やされる。

やりながらそう実感しています。

そして私自身も話すことで、同じようにストレスが解消されて浄化されるのです。

◉対話は脳トレ

対面でのコミュニケーションは結構頭のエネルギーを使います。

自分が投げかけた言葉に対して、相手からどんな反応が返ってくるかは予測できない。

今聞いた言葉に対してすぐに反応する瞬間、脳内はものすごい速さでぐるぐる回転していることでしょう。

言葉だけじゃなく、表情や喋り方など様々な情報を受け取りながらのダイレクトコミュニケーションは無意識の脳トレになっています。

また、知識は誰かにアウトプットすることで本当に自分のモノになります。

人に説明して初めて、自分の頭の中で整理されて深く理解できるんです。

逆に言えばアウトプットする場所がないと能力も知識も忘れてしまいます。

雑談の場は、社会性やコミュニケーション能力を保つ為の気軽なリハビリでもあります。

◉価値ある情報の宝庫

ヨガ教室の雑談の良い所は、そこが職場でも家庭でもない第3の社会であるということ。

唯一の共通項は同じ地域に住んでいるということだけですが、家と職場の往復だけでは交わらないような人達との会話の中に新鮮な情報はあります。

ネットさえあればどんな情報も手に入る時代だけれど、リアルに人から伝え聞く情報が1番強い。

なぜならその情報にはなんの宣伝も入っていないから。

顔の見えない誰かがどんな意図で書いたか分からないネット情報より、目の前の人が自分に話してくれる情報の方がよっぽど信頼性が高いと思うのです。

たまに予想もしない所から貴重な情報が手に入ったりするのも雑談の魅力の一つです。

そしてコミュニケーションの中で得られる重要な情報がもう一つ。

自分は外側からどう見えているか?人からの客観的意見です。

  • 優しそう?冷たそう?
  • 健康そう?不健康そう?
  • 明そう?おとなしそう?

これは自分の予想からはしばしばズレていたりするモノで、自分で考えても決して正確には掴めない情報です。

いちいちそれを聞く訳ではないですが、会話の節々でたまに言ってもらえる人からのフィードバックを私はとても価値ある情報だと思っています。

◉雑談に必要なのは『聞く力』

雑談するのが苦手な場合、どうしたら良いでしょう?

ささやかな会話のコツについても少し書きます。

会話しながら相手に楽しいと感じてもらう為には、相手にたくさん喋ってもらうのが良い。特に相手の好きな分野で。

なのでとにかく質問をすることが第一歩。

最初は「どんなお仕事してるんですか」とか「お近くにお住まいですか」とかシンプルな質問でいいと思います。

そして会話が進む中で相手の趣味や得意分野が見つかればそこについて深堀りしてみましょう。

自分も知識があることなら自分の体験を共有してもいいし、もし全く無知な分野ならとにかく質問して情報を引き出します。

要は『話す力』より『聞く力』の方が大事。

自分の事を話すのが苦手でも、人の話を聞ける人はコミュニケーションであまり苦労していないと思います。

逆に自分の話ばかりしてしまう人は、相手がいつの間にか離れていってしまうので要注意!

磨くべきは聞く力。ちゃんと質問ができれば会話は続きます。

まとめ

全然たいした内容じゃなくても雑談には不思議な魔法がある。

私自身コロナ前はもっと仕事や都会に意識が向いていたので、身近にあるチャンスを全部素通りしていました。

半径数㎞の中に小さな幸せやチャンスはたくさんありました。

あなたがもし日常に閉塞感やストレスを感じているのであれば、身近な人とのささやかな雑談の機会を探してみてください。

人と人とのコミュニケーションの中にきっと楽しい情報や癒しがあります。

そしてもし興味があればヨガ教室に来て雑談に参加してみてください!

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