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「私達は持ち過ぎてる」お金に困らない金銭感覚。

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  • 一生お金に不自由したくない。
  • ある程度欲しいモノが手に入るお財布を持っていたい。

昔も今もこの願望は変わりません。

しかしまもなく40歳を迎える人生半ばで『豊かになる』の価値観が変わってきたのです。

先日友人から勧められて稲垣えみ子さんの「寂しい生活」という本を読みました。

朝日新聞のアフロ記者で有名な方です。

電化製品一切なし・電気代月¥150生活に至るまでのストーリーが書かれています。

さすがにこの生活は真似できないけど、

私達がいかに「物」に支配されているか、という考えに深く共感しました。

「物価の値上がり」「税金も上がる」「就職難」「雇用の不安定」

世の中は不景気な話題で溢れているように見えるけれど、私達はもう十二分に豊かな暮らしをしているはず。

物欲のしがらみから解放されてしまえば、一生お金に困らない生活が楽に手に入るのでは?と思ったのです。

今回は、先の金銭的不安がない生活を送る方法として

物欲から解放され、お金の使い道を選ぶコトを提案します。

「私達は持ち過ぎてる」お金に困らない金銭感覚。

◆いっぱいある事は『豊か』?

私が20代の頃は、自分でたくさんお金を稼いで欲しいモノを買い、少しの贅沢をする。

これが頑張って働くモチベーションであり、

豊かになるとはこういう事だとずっと思ってきました。

30代半ばになってある程度お給料が頂けるようになり、私の生活は少しだけリッチになりました。

都内のキレイなマンションに一人暮らし、食品や洋服代の節約を意識する事はあまり無くなりました。

少し高価な買い物も、家計をやりくりすればなんとか買える程の経済力を手に入れたのです。

ずっと目指していたお金に困らない生活が手に入ったのに、

自分が買った物達が並ぶ部屋にいても、なぜか心は満たされないのです。

◆物は全てを満たしてくれない。

欲しい物が手に入るようになって分かったのは「物欲には終わりがない。」

手に入った瞬間やある程度の期間は楽しんで満たされるけど、暫くすると次が欲しくなってどんどん所有物が増えていくんです。

家中を断捨離してメルカリに出品する度に、

「なんでこんなに要らない物がいっぱいあるんだろう?」

「なんで私これ買ったの?」

と思うことありませんか?

確かに買う時は欲しかったはず。でも時間が経つと興味はだんだん失われていく。

使われなくなった物達を眺めていると、

人が日常的に使いこなせるアイテムの量には限界があり、

手に入れた物が充分に役目を果たすには、使う側にもそれなりのエネルギーが必要なんだと気付くのです。

◆所有しているようで支配されている。

稲垣えみ子さんの本の中で

所有という貧しさ

という言葉があり、この辺りには強く共感できました。

この世は生活を豊かにする為の便利グッズがたくさんあって、

例えば床掃除はルンバがやってくれる。

グーグルに頼めば電気のスイッチを入れてくれて、音楽も流してくれる。

手に入れれば一見生活は便利になるようで、

それを使う為に、実は色んなものに縛られていたのです。

ルンバが走れるような間取りの家と家具。

生活水準を保つにはお金がかかるから、必死に働かなきゃいけないかもしれない。

物に囲まれてそれらを使いこなしメンテナンスする事に、たくさんのエネルギーを使い消耗していたのです。

稲垣えみ子さんの電気・ガス・物から解放された清い生活を垣間見ると、所有している事の不自由を感じずにはいられません。

◆必要な物だけ揃えて手に入る自由。

あったら便利な物、ちょっと贅沢な何かへの欲が無くなると、生活にかかるお金はだいぶ減ります。

少ないお金でも満たされて生活できる価値観があれば、無理にお金を稼ぐ必要もなくなります。

価値観を作るのはその人の生活なので、いきなり明日からガラッと変えるのは難しいですが、

断捨離をしてみると、いかに使ってない物が多いか、買い過ぎていたかを実感できると思います。

転職や引っ越しなど周囲の環境を変化も、徐々に価値観が変わるきっかけになるでしょう。

例えば「食・交際費・自己投資にだけはお金を使う。それ以外は最低限」と決めてしまうのも一つの方法です。

自分が最も大事にしたい事はそんなに多くないはず。

不必要なコストを徹底的にカットする事で、長期的な意味での金銭的自由が手に入ります。

◆節約生活は貧乏くさいのか?

稲垣えみ子さんのような電気にもガスにもほぼ頼らない生活がケチくさくてみじめかと言うと・・・

そうでもないと思うのです。

私自身もお給料をたくさんもらっていた頃と比べると、現在生活費は⅔ほどに減って、

物もあまり買わない、お金のかからない生活をしてますが、

自ら選んでいる事なのでひもじい感覚はなく、質素なりの豊かさがあります。

心の自由を感じるのは、目に入る商品広告を見ても心が動かない時。

もう「あれを買おうかどうしようか」悩むこと無い。とさわやかな物欲からの解放を感じる瞬間です。

欲しいモノは0ではないけど、生き方や自分自身に満足していると、不思議と物欲は薄くなっていきました。

まとめ  

  • 自分が使いこなせる物の量は決まっている。
  • 必要以上の物に囲まれると、逆に支配されてしまう。
  • どんなにたくさん物があっても心は満たされない。
  • 物欲から解放された生活は驚く程お金がかからない。
  • つまりは将来の金銭的不安からの解放。

自分が満たされる為には毎月いくらお金が必要で、どの位のグレードの暮らしをしたいか。

それは年齢や単身or家族ありかで全然違うので人それぞれなんですが、

確実に言えるのは、モノやお金は心の全てを満たしてくれないという事。

豊かの価値観や方向を少し変えるだけで、意外とイージーに満たされる世界が実は身近に存在してるのだと「寂しい生活」が教えてくれました。

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