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【食べ物がクスリ】毎日のご飯は毒にも薬にもなる。

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  • 最近疲れやすい、気力が湧かない
  • 太りやすく痩せにくい、体型が崩れてきた
  • のぼせ(ほてり)がつらい
  • 冷えがつらい
  • 咳・喉の痛み、耳鳴り
  • 花粉症、ハウスダストアレルギー
  • 肌の調子が悪い、じんましん
  • 慢性便秘や下痢
  • 胃痛・食欲不振
  • 高血圧・怒りやすい
  • 低血圧・貧血・めまい
  • 目の疲れ、肩こり
  • 頭痛・腰痛
  • 生理が重い、不順
  • 精神的うつ

このような症状がある時どうやって対処しますか?

私は当たり前のように市販の薬を飲んだり、それでも辛い時は病院に行って対応していました。

しかし、2021年の初めにファスティングに興味を持った私は食の知識と経験を増やすごとに、

何気ない毎日の食事が毒にもクスリになっている事を知りました。

原因がはっきりわからないけれど、なんとなく体調が悪い状態(=不定愁訴)

来たる年はなんとか抜け出したい!と思っている方に向けて、

東洋医学・薬膳の知恵を得て、食を薬にして自分を変える経験を書いていきます。

【食べ物がクスリ】毎日のご飯は毒にも薬にもなる。

全ての食材を効能別に分類して捉える薬膳。

まずはどうして医者からもらう薬ではなく、食の養生が最強なのか?

◇食事は遠い未来をつくる。

私の中で長らく食事とは食欲を満たすものだと思っていて、薬という概念は全くありませんでした。

美味しく食べて太らなければOK!好物の甘いモノもたくさん楽しんできました。

若い頃はそれで気にならなかったのですが、30代後半になりだんだん不定愁訴が気になるようになってきたのです。

  • 服用していた頭痛薬がだんだん効かなくなる
  • いつも疲れている、気力が出ない。
  • 運動しても痩せにくい。

「何十年もそれなりに健康体のつもりできたけど、実は身体は錆びついているんじゃないか?」

この不定愁訴が食習慣変革のスイッチになったのです。

身体は毎日口にするモノで作られていて、私達の内臓は何も考えなくても呼吸をし、食べ物を消化し、体温を保ちます。

食から得られる栄養を原動力に働く内臓は、毎日の栄養の何かが足りないor多過ぎるを積み重ね、未来の健康または不健康を作っていくのです。

◎食は病の予防薬。

病院に行ってもらうお薬は痛みや炎症に対処してくれる薬。

虫歯や頭痛など、どうしても今耐えられない痛みを抑える為にはなくてはならない薬です。

そうなってしまった時は我慢せずに頼ればいいと思うのですが、病の根本治療はできません。

薬に頼りすぎる事の難点は、

  • 副作用(胃腸が荒れる等)
  • 量が増える(だんだん効かなくなる)
  • お金がかかる

ずっと薬に世話になる生活はどう考えても不自由なんです。

一方食養生は即効性は無いので、効果を感じられるまで最低3ヶ月程度はかかります。

しかしそれが習慣になってしまえば、この先の遠い未来もずっと病のモトを作る事なく過ごせるのです。

長期的に考えると、自分の体に合った食生活を知る方がよほど効率が良いのです。

◎大病さえも治す食事。

最近、食べものだけで余命3ヶ月のガンが消えた方の本を読みました。

著者:高遠智子さんの末期ガン闘病の経験と、薬膳・ハーブ・アロマ・伝統的フランス料理から得られる食の知識が豊富に書いてあります。

これは極端で稀なケースかもしれませんが、全ての不調は食に始まり、食で改善できると言う考えには共感できます。

人が食を見直そうと思うタイミングは、薬では治せないと実感する時。

40、50代になってから思う人もいるだろうし、若いうちに大病をすればそれをきっかけに既に養生されてる方もいると思います。

この記事に興味を持った今こそ食事改革スタートの好タイミングです。

◇全ての食材に効能がある。

何気なく毎日食べている食材は、陰陽五行説に基づいて全て効能別に分類されます。

◎3つの性質

  • 体を温める 温・熱性
  • 体を冷やす 寒・涼性
  • どちらでもない 平性

大まかにこの3つに分類されます。

温・熱性もち米・納豆・かぼちゃ・かぶ・しょうが・ねぎ・ニラ・にんにく・鮭・サバ・牛肉・鶏肉etc
寒・涼性大麦・小麦・豆腐・きゅうり・なす・トマト・大根・キャベツ・いちご・あさり・わかめetc
平性小豆・大豆・さつまいも・とうもろこし・ブロッコリー・しめじ・ピーマン・ごま・鶏肉・卵etc

ざっくりとこんな感じに分類されているので、冷えて辛い時は温・熱性の食材を、

火照りをおさめたい時は、寒・涼性の食材を意識して食べるようにします。

◎味別の効能

味は甘・酸・辛・苦・鹹(塩辛い)5つに分類され、同時に働きも分類されます。

甘味大豆・ジャガイモ・卵・キャベツなど
効果緊張を緩める
働く場所脾臓(造血、リンパ器官)・胃
酸味梅干し・レモン・りんご・みかんなど
効果筋肉の引き締め、水分の排出を抑える。
働く場所肝臓・胆のう
辛味大根・しそ・にら・にんにくなど
効果体を温める。滞りを出す。
働く場所肺・大腸
苦味みょうが・ゴーヤ・緑茶・コーヒーなど
効果熱をさまし、炎症を抑える。
働く場所心臓・小腸
鹹味あさり・いわし・昆布・ひじきなど
効果かたいものを柔らかくし、排出を促す。
働く場所腎臓・膀胱

各食材の効能を知り、自分の弱っている部分を補う食事を摂る事が食の養生。

私は症状別レシピがわかりやすいこちらの本を参考に実践しています。

【からだに効く 和の薬膳便利帳】

例えば、デスクワークなどで血行不良が原因で起こる頭痛・肩こりには【血液をサラサラにする玉葱とパセリを使ったスープ】等の具体的レシピも掲載されています。

◇やってみて分かる養生のポイント。

実際一年ほど続けてみて、実感できた4つのポイントをまとめます。

◎旬の食材で良い。

日本には四季があり、季節毎に陥りやすい疾患があります。

例えば春は暖かくなって血が騒ぎ、肝臓が疲れやすい季節。鼻詰まりや喉の痛み、顔や頭に病が出やすい。

冬は冬眠期で精力エネルギーが低下。腎臓の働きが弱まります。水分の排出が滞る泌尿器系トラブルやむくみやすくなる時期です。

夏はのぼせや火照りで心臓に負担がかかり、

秋は乾燥で口や肺にダメージを受けやすくなる。

これらの不調に良いとされるのが季節の食材。

  • 春は肝を補うレモン・柑橘類・筍・ふきのとう
  • 夏は心を補うゴーヤ・みょうが・しそ・すいか
  • 秋は肺を補うきのこ・銀杏・柿・栗・梨
  • 冬は腎を補う黒豆・いわし・わかめ・しじみ

難しく考えずスーパーで安くなっている旬の食材を食べるようにすれば自然と養生されるという優しい法則があります。

◎食材には相性がある。

やってみると、自分にとって相性が良い食材とそうでもない食材があるのが分かります。

私の場合はヨーグルトとあまり相性が良くないようで、便秘解消効果を感じたことがありません。

腸内環境を整える謳い文句の製品がたくさん出ていますが、私の腸内細菌にはあまり効果がないようです。

血液検査をしてみると遅延型アレルギーの反応が出ました。摂りすぎると逆に炎症を起こしてしまうらしいので控えてます。

このように個人の体質によって、一般的に良しとされていても効果が感じられない食材もあるのです。

私と相性が良いのはワカメ、酢の物類、亜麻仁油。これらを摂っているとなんとなく調子が整います。

知識を得たら実践し、何が自分に合うのか是非試して下さい!

こればかりは他人にはアドバイスできないのです。

◎最大のリスクは食べ過ぎ。

食事が毒になる最たる要因は“食べ過ぎ”。

食べ過ぎて消化しきれなかった残留物は、胃腸の中で腐敗してガスを発します。

これによって悪玉菌が増え腸内環境を汚し、汚れた血液を全身に送り出すのです。

これが習慣化されると、血液に運ばれた栄養を得ている細胞は便秘状態となり、様々な病や不調の要因となっていきます。

余るほどの食事やグルメに囲まれた私達現代人が1番気をつけるべき事は、慢性的な食べ過ぎです。

近日ファスティング(断食)が健康法の一つとして有名になり、私も定期的に実践しています。

ファスティングの大きなメリットは体重が減る事ではなく

  • 疲弊した胃腸や内臓の休憩
  • 味覚もリセットされる

この2つです。

◎食改善の始め方。

なかなか食生活改善の一歩を踏み出せないのは、食の楽しみを失いたくないから。

しかし実際一年前に食改革をスタートさせた私が、現在食の楽しみを失っているか?というとむしろ逆です。

味覚が鋭くなってそのままの素材の味や、苦手だった酸味や辛味も美味しく味わえるようになってしまったので、むしろ食の楽しみは広がるばかり。

毎日のごはんがほんとうに幸せです。

前は大好きだった甘いお菓子は、今はもう甘過ぎるように感じて、たくさん口にはしたくないと思います。

味覚は習慣で作られるので、以前と同じような食生活が出来なくても全く苦じゃありません。

むしろ気になっていた不定愁訴がなくなって、心も体もすっきりしています。

味覚・習慣を無理なく変える事がポイントなので、いきなりガラッと変える事はオススメしません。

脂物・お菓子・ジャンキーな食事が習慣になっている人が、明日からいきなりヘルシー食にしたり、ファスティングをするのはバランスが崩れる危険行為。

例えば

  • 毎日の肉を週2は魚にする
  • 生野菜サラダを追加する
  • 脂ものを発酵食品に置き換えてみる
  • デザートアイスを蜂蜜ヨーグルトにしてみる

できる範囲で少しずつ、時間をかけながら味覚を変化させ、習慣を変えるのが最も苦しくないやり方です。

ご自身の不定愁訴が気になっている方は、まずは3ヶ月後の自分を楽しみに、食で養生を是非スタートしてみて下さい。

ファスティングに興味ある方はこちらの記事も読んでみて下さい。

まとめ

  • 不定愁訴は市販薬では解決しない
  • 毎日の食事こそ体の1番の薬
  • 各食材にはそれぞれの効果効能がある
  • 季節や体質によって効くものは変わる
  • 1番の悪は食べ過ぎ
  • まずは味覚改革からスタートしよう

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