- 便秘
- 肌悩み(シミ・シワ・ニキビ)
- 太りやすく、痩せにくい
- 疲れ・だるさが取れない
- ホルモンバランスの乱れ
- PMS・更年期症状
- アレルギー(花粉症、鼻炎、肌の炎症)
- 物忘れが激しい
この様々な不調を、オイルで改善できるのを知っていますか?
今回は、美容と健康の為の食べるオイル。
その様々な効果・効能について、詳しく書いていきます。
- なぜ美容と健康にオイルが重要なのか?
- 避けたいオイル・摂りたいオイル。
- 運命のオイルの探し方。
この記事を読んでも、自分の運命のオイルが何かは分かりません。
でも、自分に足りないオイル・過剰なオイルが何か?考えるきっかけになります。
美容オイルの知識を得て、一つ一つ実践していきましょう✾
目次
【不調を改善する】運命のオイルを探して。
なぜ美容や健康の為に、オイルにこだわる必要があるの?
オイルでなぜ不調が改善できるの?
その理由は細胞の成り立ちにあります。
◇細胞はオイルの膜に覆われている。
私たちの細胞一つ一つを包んでいる細胞膜は、オイル(=脂肪酸)で作られています。
健康的な新しい細胞にサイクルさせる、つまり老化物質を代謝させ、生まれ変わらせる為には、
体内の脂肪酸を良い状態にしなくてはなりません。
逆に、体内に悪い脂肪酸が溜まると、細胞は便秘になります。
『細胞便秘』とは?
細胞便秘とは、細胞膜が硬く・もろくなっている事を指します。
細胞一つ一つが老廃物をうまく排出できなくて、便秘と同じ状態です。
細胞膜も細胞自体も汚れてしまう、これが『細胞便秘』。
細胞便秘の人の体内を分かりやすく表現すると、ドロドロしているイメージ。
- 中性脂肪
- コレステロール
- プラーク(垢)
- 真菌(カビ)
- 病原菌
- 白血球の死骸
色んな毒が溜まってしまうのです。
なぜ細胞膜が硬くなって便秘になってしまうのか?
原因は、避けたい油の摂り過ぎです。
◇避けたいオイル。
外食の多い現代人の食生活において、過剰になりがちな油は、
①トランス脂肪酸
②飽和脂肪酸
③過酸化脂質
●トランス脂肪酸とは
自然由来ではなく、強制的に固形化した脂。
マーガリンやお菓子、ファストフードに使われるショートニングに多く含まれます。
血管内で固まりやすいので動脈硬化のリスクがあり、
中性脂肪・悪玉コレステロールのエサになります。
ダイエットの妨げ・血液ドロドロの原因です。
日本では現在トランス脂肪酸を規制する法律はありませんが、
禁止、または使用制限している主要国はいくつもあります。
(UK、US、カナダ、デンマーク、オーストラリア、ブラジル・・・)
最近ショートニング不使用を謳うパン屋さんが良く目につきますよね。
私も病院で中性脂肪の検査時に、マーガリンは極力避けるよう指導されました。
日本でも、徐々に悪物質として認識されつつあり、そのうち規制対象になるのではないかと思います。
パン、お菓子の食べ過ぎは、糖分過多以外のリスクもあるのです。
●飽和脂肪酸とは
主に動物性の脂。
お肉・乳製品に含まれる脂です。
加工肉製品:ソーセージ、ウインナー、ベーコン
乳製品:牛乳、チーズ、ヨーグルト
これらの食事は、あまり脂をとっている意識がが持てないと思います。
しかし見えない脂が含まれているのです。
普段の食事にこれらの食品が多い方は、摂り過ぎ注意。
トランス脂肪酸と同様、血管内に脂肪を溜め込んで、
動脈硬化・高血圧・糖尿病のリスクを伴います。
●過酸化脂質 とは
酸化した油=作ってから時間が経った料理。
油は空気に触れたり、加熱されると時間経過と共に酸化が進みます。
酸化した油は、体内に有害な活性酸素(老化の要因)を生み、
体内の脂もどんどん酸化させてしまうので、摂り過ぎは避けたいです。
揚げてから時間が経ったコンビニフライ
ファーストフード店で作り置きされた揚げ物
こういった食事が多いと確実に細胞便秘は進んでしまいます。
◇摂りたいオイル。
では、細胞膜を軟化させ、代謝活性させる為に意識したいオイルとは?
オメガ3系脂肪酸 と 短鎖脂肪酸
●不足しがちなオメガ3系脂肪酸
オメガ3系脂肪酸中のα-リノレン酸は、
体内で作る事が出来ないから、食品からの摂取が必須。
細胞膜を形成するリン脂質の成分でもあります。
血中の中性脂肪抑制するので、血栓・ガン・アレルギー予防の効果もあると言われています。
具体的食品で言うと、
青魚(サバ・イワシ)
甲殻類(カニ・カキ)
魚卵(イクラ・タラコ)
ナッツ類
具体的オイルは、
亜麻仁油・エゴマ油・チアシード油・サチャインチ油
から摂取する事ができます。
亜麻仁油・エゴマ油はスーパーで売っているので、手軽に手に入ります。
●短鎖脂肪酸とは
こちら体内で生成できる脂で、大腸の発酵によって生じる有機的脂肪酸。
消化器官の粘膜の栄養になり、腸内環境整備、免疫も高まります。
更には、脂肪を燃やすことができる唯一の微小器官=ミトコンドリアの活性を促します。
体内生成のために、積極的に摂りたい食品は、
水溶性食物繊維:海藻類、熟したバナナ、リンゴ、こんにゃく
発酵食品:納豆、梅干し、黒酢、キムチ
これらの食品も、毎日積極的に摂りたいです。
◇植物オイルの生命エネルギー。
亜麻仁油など、植物オイルに含まれる栄養は、脂肪酸だけではありません。
●脂溶性ビタミン
ビタミンA、D、E、Kを補えます。
ビタミンはエネルギーを代謝させる酵素の役割をサポートします。
高い抗酸化作用で老化防止、発がん抑制作用も。
カルシウム吸収を高めて骨を強くするので、骨がもろくなる年配層にはありがたい栄養素。
少し注意したいのは、
水溶性と違って、脂溶性ビタミンは過剰に摂りすぎた分が内臓に蓄積されます。
ビタミン過剰症を起こさない為に、このあと記載する摂取量に注意しましょう。
●ファイトケミカル
これは、植物が光合成の際に作られる化学物質。
植物は自分で動き回る事ができないので、
強烈な紫外線・乾燥・害虫などの外的ストレスにさらされても、
その場所で生き、種を保存しなければなりません。
外敵から自分の身を守る防御システム、それがファイトケミカル。
その最大の働きはやはり抗酸化力。
アンチエイジング物質として、注目されています。
天然の植物オイル摂取は、その豊富な生命力を享受できるメリットがたくさんあります。
◇オイルの扱いには注意を。
良質なオイルでも、調理法や管理方法・摂取量を間違うと、効果が得られません。
ただ毎日の食事に組み込めばいい訳ではなく、正しい用法容量を知る事が大切。
●何をどの位摂るか?
どんな食生活をしているか?
体重・日々の運動量によっても違います。
【成人女性の場合】
普段あまり運動はしない。
食事は肉、卵、乳製品など動物性たんぱくが多め。
1日のカロリー摂取量が1600㎉だった場合、
1日の脂質摂取量めやすは総エネルギー量の20~25%
1600㎉×0.25=400㎉。
オイル大さじ1杯(12g)=110㎉なので、
大さじ3.6杯が1日分の目安。
総量のうち、オメガ6系:オメガ3系の理想バランスは
4(6系):1(3系)。
オメガ6系脂肪酸は、牛肉、豚肉、卵、バター、サラダ油などから摂れるので比較的足りている。
オメガ3系脂肪酸(青魚・甲殻類・魚卵・ナッツ)が不足。
不足を補うとしたら、総摂取量3.6杯の1/4。
1日大さじ0.9杯のオメガ3系脂肪酸を食事に足してあげるのが〇。
逆に、肉や卵が少ない方はオメガ6系脂肪酸(グレープシードオイル・セサミオイルなど)をプラスしましょう。
そして、明らかに動物性たんぱく質の食事が多い方は少し控えましょう。
●調理法
加熱していいオイルか、非加熱で生のまま摂るオイルか、確認して下さい。
非加熱用オイルを加熱してしまうと、酸化してせっかくの有効成分が無意味になってしまいます。
●保存方法・消費期限
生のオイルは封を切って空気に触れるとどんどん酸化していくので、
保存方法・使い切りも大事。
冷蔵庫で保存するか?、冷暗所で保存するか?正しい保存方法を。
コスパが良くても大きいボトルを買わずに、だいだい1ヶ月で使い切れるサイズを買いましょう。
●品質の見極め
どこの国で、どんな製法で作られたか?
遮光性のある容器、オイルが劣化しない素材のボトルに詰められているか?
プロで無い限り、質の良し悪しを見分けるのは難しいです。
分かりやすい目安は『JOBA認定マーク』。
Japan Oil Beauty Association:一般社団法人日本オイル美容協会
により、質の高いオイルとして推奨されている証です。
◇最初にトライしたいオイル。
ここまでの情報で、自分にはどんなオイルが必要で、逆に何を控えなければいけないのか?
なんとなく目星はついたと思います。
この先は、自分のカラダ・五感を使って、最適な1本を探っていきます。
一本ずつ、1〜2ヶ月間試してみて、体調変化を観察してみましょう。
気を急いで、一度に何本も試しても、どれが効いてるのか分からなくなってしまいます。
腰を据えた長い旅になりますが、最初に説明したように、
いいオイルとの出逢いは、細胞レベルで身体を変えていくので、
慢性不調の根本改善につながります。
まずはメジャー所から試していきましょう。
女性ホルモンの悩みに・・亜麻仁油(フラックスシードオイル)
【特徴】
α-リノレン酸を豊富に含み、血液をサラサラ・血中の中性脂肪減少など、しなやかな血管をつくる。
女性ホルモンに似た働きをするファイトケミカルを含む。
【効能】
生活習慣病予防(血管系)
脂肪燃焼
運動の疲労度軽減
PMS・更年期症状緩和
骨粗しょう症予防
【用法】
非加熱・冷蔵保存
花粉症・アレルギーの悩みに・・エゴマ油
【特徴】
亜麻仁油同様に、α-リノレン酸高含有。そこから生成されるプロスタグランジンがアレルギー反応を抑制。
他にも重度のアレルギーを緩和させるファイトケミカルを2種を含み、トリプルで効く。
【効能】
生活習慣病予防(血管系)
脂肪燃焼
重度のアレルギー・炎症の緩和
【用法】
非加熱・冷蔵保存
「甘味好き」でも痩せたい・・ココナッツオイル
【特徴】
中鎖脂肪酸で、ラウリン酸を多く含む。
ラウリン酸は母乳に含まれる成分で、免疫を高める効果あり。
更に体内でケトン体に変化し、脳神経細胞のエネルギーにもなる。
脂肪として蓄積されず、効率よくエネルギーを代謝させるオイルでほんのりとした甘味が特徴。
【効能】
脂肪燃焼
認知症・アルツハイマー病予防
過食予防
【用法】
加熱・冷暗所保存
運動しながら効率よく痩せるなら・・MCTオイル
【特徴】
ココナッツやパームに含まれる「中鎖脂肪酸」だけを取り出した食用油。
すばやく消化・吸収され、脂肪として蓄積されにくいため、ダイエット中のエネルギー補給に。ケトン体生成をサポートし、脳エネルギーにも変わる。
【効能】
脂肪燃焼
疲労回復
過食予防
認知症予防
【用法】
非加熱・冷暗所保存
まとめ
- 健康な細胞作りには良質なオイルが必須
- オイル過剰摂取は細胞を便秘にする
- 現代的な食事には、見えないオイルがたくさんある
- カラダに不足しているオイル・食品を摂ろう
- 植物オイルの生命エネルギーは美容と健康を助ける
- 運命のオイルは自分で一つ一つ探すしかない
- 用法要領を学んだら、まずは王道からトライ!
私が食べるオイルに興味を持ったのは、ファスティングがきっかけ。
断続的ファスティングでは、バターコーヒーにMCTオイル入れます。
7日間ファスティングでは、期間中に亜麻仁油を摂ります。
それまで、オイルを意図的に摂ろうとは思いませんでした。
そのまま料理にかけたり、飲み物に入れたりする発想が無かった。
油は揚げ物や炒め物に使うイメージで、「あまり良くない」印象がありました。
自分の体で摂取してみて、実際感じたオイルの効能。
- 脂肪が付きにくい
- 食事の満足感が得られる、腹持ちがいい
- 朝摂ると、午前中頭が働く
私自身も始めて間もないので、まだ運命のオイルがどれか分かりません。
だから、いつ自分の運命のオイルに出会えるか楽しみでなりません。
女性らしいみずみずしさを保つためにも、良質なオイルを内側から摂取する。
美容・健康に欠かせない方法になるコト間違いなしです!