『自分の目標設定』得意ですか?
私はすごく苦手でした。
時には会社方針で、達成できそうもない高い目標を掲げさせられたり、
自分で書いたとしてもぼんやりした内容になりがち。
感覚や周囲との関係性を大切にする右脳優位な女性は、
左脳優位な男性と比べ、論理的思考や言語化するのが苦手。
評価につながりやすい目標を作るのは結構難しいです。
目先の仕事に追われると、ないがしろになりがちな目標設定。
しかし、どんな目標を立てるかで評価のしやすさは変わります。
上司があなたを評価しづらいのは、客観的に評価しにくい目標を立てているからかもしれません。
今回は目標の作り方について書いていきます。
目次
【お給料上げたいけど、なかなか評価されません⑦】目標設定の質で評価は決まる。
◇あなたの頑張りを他者に説明する為に目標はある。
直属の上司の上には更に上司がいて、役員がいて、社長がいます。
よほど小さい会社でない限り、人事考課は直属の上司一人の独断で決まるわけではありません。
普段は全然関わらない上役が、
会社・部署・チームメンバーの業績をすべて考慮し評価決定します。
直属の上司があなたのことを全く知らない上役に、
あなたがどれだけ会社に貢献したのかを説明するには、客観的事実が必要になります。
あなたの頑張りを分かりやすく他者と比べ、昇格ラインを超えたことを証明するには、
そもそもの目標設定がすごく重要なんです。
◇一番伝わりやすいのは数値化された目標。
営業のような売上げがある仕事でなくても、必ず目標を数値化して下さい。
最初は難しくても、工夫すればどんなことも数字にできます。
自分が貢献している仕事を数字で測れないか?考えてみて下さい。
案件が多すぎるなら、何かにフォーカスしてもいいと思います。
- 大きな割合を占めているのは?
- 金額にインパクトがある案件は?
具体的:
- ✕:トラブルを起こさないようにする。
- 〇:他部署からのクレーム3件以内。
- ✕:期限内に対応できるようにする。
- 〇:処理件数昨年対比110%。
など、無理にでも数字に置き換えてみましょう。
最初は苦し紛れの数値になるかもしれません。
妥当な数字を設定するには、昨年実績を調べるなど、結構手間がかかります。
でも繰り返すたびに、だんだんコツを掴んでくるし、
部署歴が長くなればなるほど、過去の数字も追いやすくなります。
さらに、設定時だけじゃなく普段から、来期はどんな数値目標を設定するか考えておくと、
いざ作る時にそこまで時間がかからなくなります。
期初の時点で成果への道すじがぼんやりと立っていれば、期末評価はものすごく楽で、
また次の期の目標を考えることに時間を使えます。
◇目標設定で自分が走る方向をクリアにする。
自分で数値目標を設定したら、必ず上司と擦り合わせして下さい。
ここで自分と上司or会社の目線合わせをきちんとやっておきます。
自分が走ろうとしてる方向が間違ってないか確認しておかないと、
半年・一年のがんばりが無駄になってしまうかもしれません。
それを防ぐためには「昇格レベルがどこにあるのか?」上司と合意しておくのも大事です。
◇あまりにも高い目標を打診されたら・・
目標は個人レベルで設定できる場所もあれば、会社方針であらかじめ決められてる場合もあります。
上司からあまりにも達成不可能な高い基準を設定するように言われた場合、
特に現実を見る女性ほど、一気にやる気を失いそうになります。
でも、例えその目標をクリアできなかったとしても、
周りと比べていい成績を残せれば、評価はちゃんとついてきます。
だからここで戦意喪失しないで欲しいのです。
◇目標設定・評価が曖昧な会社は成長しない。
評価の公平性は、会社を成長させる為にものすごく重要。
一度でも勤めた経験があれば分かると思いますが、
目標も評価基準も曖昧だと、だんだんやる気が無くなります。
個人の心象やひいき・コネで評価が決まったり、平等性が無ければ、
成長意欲のある優秀な人材は、やる気を失くして去っていってしまいます。
そういった会社の未来は明るくありません。
◇自己評価と他者評価は一致しない。
昇格のタイミングとは不思議なモノで、
自分には手応えがあっても上がれなかったり、
あまり頑張ったつもりが無くても、するっと昇格したりします。
自己評価と組織評価がズレるのは、
組織は全体のバランスをとっているから。
相対評価ならA評価を取れる人数は決まっています。
絶対評価でも会社の業績が悪ければ、ほいほいと人を昇格させたりなんて絶対にしません。
- 景気。
- 会社業績。
- 他のメンバーの成績。
- 運。
評価は本人の頑張りだけでなく、様々な要素に左右されるので、
「すごい頑張ったのに、上がれなかった・・」
そんな時も必ずあります。
でも私が大企業で12年間働いてきた感覚で言えば、
どんな人にもチャンスは回ってきていたと思います。
運の良し悪し、浮き沈みも全てひっくるめ、
それなりに頑張っていれば、皆少しづつグレードアップしていました。
もちろん昇進のスピードが早い遅いはあるけれど、
早く出世することが必ずしも幸せとは思いません。
実力に下駄を履かされて昇格し、本人も周りも不幸になるケースをたくさん見てきました。
段階を踏み、実力が備わってから昇格した方がよっぽど幸せだと思います。
まとめ
お給料上げたいシリーズ第7弾、「目標設定の質で評価は決まる。」
いかがでしたか?
目標設定、今は苦手だったとしても、考え方のコツをつかみ繰り返せば上達します。
組織で働く限りずっと続くこの作業。
新年度を期に、一度見直してみてはいかがでしょうか?