おやつはお好きですか?
私のヨガクラスの中には、レッスン後にお茶とスイーツを楽しむ会がいくつかあります。
たまに市販の製品を使うこともあるけれど、
生徒さんにはなるべく“自然食材から作ったスイーツ”を楽しんで欲しいと思っています。
今回は甘いモノとの付き合い方やその効能、それが毒になるリスクについて書きます。
目次
【甘味の効能】自然食おやつのススメ。
◇甘味はダイエットの敵ではない
痩せたいと思っている時、スイーツは敵のように見えてしまうのですが、
食べ過ぎなければ甘味は身体への薬になります。
甘味は「脾臓(消化器関連の働き)」「胃」「口」「肌肉」に効く五味の一つ。
滋養強壮に効き体力を補う。緊張を緩める作用があるとも言われている。
砂糖は悪ではなく、身体に必要な栄養素の一つ。
食べる時は体への良薬だと思って、心から楽しんで食べて欲しいのです。
◇なぜ多くの人が食べ過ぎるのか?
それは糖には依存性があるからです。
甘いモノを食べると脳がセロトニンという快楽物質を分泌します。
何回も繰り返すと脳がそれを覚えてしまい、お酒やタバコがどうしてもやめられなくなるのと同じで糖依存になります。
だんだん量が増えたり、もっと強い味を欲するようになるから、気付かぬうちに身体に毒になる程食べてしまうのです。
摂り過ぎサイン
私も小さい頃から甘いものが大好きでたくさん食べていたので、今思うと完全に糖依存状態でした。
運動をしていたので体重が増え過ぎることはありませんでしたが、日常的に以下の症状がありました。
①いつもだるい ②頭痛 ③急激な空腹感
当時は身体が「糖化」状態で、血糖値も乱高下していたのだと思われます。
「糖化」とは体内の余分な糖質とタンパク質が結びついてAGEsを生成する反応の事。
このAGEsが悪玉物質となり、身体全体の老化を促進させて様々な病の温床になり得ると言われています。
肌や髪のパサつき、原因不明のだるさ・体調不良は糖化が原因かもしれません。
私の場合「血糖値の乱高下」が頭痛や急激な空腹感の原因だったと思います。
日中に血糖値が乱高下すると、食後急激な睡魔に襲われたり、
食後2~3時間しか経たないのに急にお腹が減って強いエネルギー欠乏感に陥ります。
これを「血糖スパイク」と言い、繰り返すことで血管を徐々に傷つけてしまいます。
その要因は遺伝的にインスリンの分泌が弱い事に加えて、食べ過ぎの生活習慣からくると言われています。
血中の糖が増え過ぎる事で血糖スパイクを引き起こしてしまうのです。
私がそういった症状を感じていたのは、5年くらい前でした。
その後、仕事を変えた事をきっかけに食改善やファスティングに取り組んで、現在そういった症状を感じることはほぼ無くなりました。
市販お菓子の難点
売られているお菓子はもちろん美味しいのですが、怖いのは何をどれだけ使っているか分からない事。
砂糖がどれくらい入っているか分からないお菓子を毎日食べていたら・・・太ります。
そしてお菓子は砂糖だけじゃなく小麦、バター、牛乳、卵など、
アレルギーリスクの高い食材を使っている所も気になります。
また、製品化されたお菓子には乳化剤、トランス脂肪酸、合成甘味料、防腐剤など添加物が入っている場合があります。
一箱食べた程度では問題ありませんが、それが毎日のように積み重なる事を私は健康リスクだと感じています。
◇溜め込まない為の食習慣
摂った糖をしっかり代謝する為の栄養を意識的に摂りましょう。
おやつ食べた代わりに食事を抜くという習慣は代謝しにくい身体を作ってしまうのでやめましょう。
摂った栄養を体に取り込んで血肉またはエネルギーに変え、不要なモノは老廃物としてしっかり排出する。
この循環を回していくにはビタミン群、食物繊維、酵素類が欠かせません。
温野菜・生野菜に限らず、良質な脂やタンパク質、炭水化物、満遍なく食べるのが私のススメです。
まずは食事で身体をしっかりと満たしてあげることが、過食を防ぐことにも繋がります。
まとめ
最近、街を歩いてもテレビを付けても、美味しそうなお菓子がたくさん目に飛び込んできます。
たまーのご褒美なら良いのですが、あれを日常的に食べていたら舌がおかしくなってしまうだろう・・・。
スイーツ過多の世の中に色々思うところはあります。
私が自分のクラスで自然食おやつを出す理由は、なるべく身体に負担がかからないおやつを皆さんと一緒に楽しみたいから。
お砂糖や乳製品をたくさん使わずとも「自然な甘さ・素材の味」で充分に満たされる感覚を味わってほしいなと思います。