- 気力が湧かない
- 体力がなくて体が重怠い
- ダイエットがうまく行かない
- 食欲をコントロールできない
こういったよくある悩みは「適度な筋肉と脂肪をつけること」で解決できる!
今回は私自身が筋肉と脂肪に救われた話。その理由と考察を書いていきます。
目次
『筋肉と脂肪』があなたを救う。
一年前、ファスティングで痩せすぎてしまった私。
筋肉と脂肪が足りなくてホルモンバランスを崩し、様々な不調に直面しました。
- 体力がない
- とにかく寒くて辛い、足先が氷のように冷たくなって眠れない
- 食欲がコントロールできなくて精神的に不安定
この想定外の不調からなんとか抜け出したくて、食を始め様々な健康習慣に取り組んできました。
結果、身体に適度な筋肉と脂肪が備わることでやっと心身の安定を感じられるようになりました。
現在は「適度な筋肉と脂肪をもっていること」が皆が感じるちょっとした悩みを根本的に解決できると確信しています。
◆筋肉の必要
運動は体にいいと言われる所以は多々ありますが、まず筋肉が生み出すホルモンに注目します。
①筋肉運動によって作られるホルモン
2000年代以降になってから、筋肉の収縮と伸展(つまり運動)によって作られるホルモンの存在が新たに発見されました。
ホルモン物質の総称はマイオカイン(myokine)と言います。
現在分かっているだけでもその数は数十種に及びますが、今後さらに増えることが予想されます。
具体的働きは、
- 糖や脂質をエネルギーに変換して代謝を促す
- 糖尿病・肥満・動脈硬化の予防
- 大腸ガンの予防
- 脳の神経細胞を生育し、働きを促進
- 認知症の原因物質を減らす
マイオカインは運動不足の筋肉からは分泌されにくいと言われています。
運動して筋肉を育てる事は、体を健康に導くホルモンを生成する行為でもあるのです。
②血行促進
身体中に張り巡らされた筋肉は血が流れるのをサポートしてくれます。
体の各所で作られるホルモンや食事から得た栄養を体のすみずみに届けているのが血流。
適度な筋肉をつける事で全身に栄養が巡り、体温保持や免疫機能が作られます。
冷えや病気から私達を守ってくれるのです。
③関節・骨を守る
更に筋肉は関節・骨を周りからサポートする役割を果たしています。
ある程度年齢を重ねれば節々に痛みが出やすくなります。
これは関節の消耗と筋力の衰えに依るモノ。
若い時は平気でも、動作の癖・生活習慣によって身体はジワジワと歪んでいきます。
日常動作に必要な関節機能・柔軟性は筋肉によって保たれているので、歳を重ねれば重ねるほど痛みのない身体を保つには一定の筋肉量が必要です。
◆脂肪の必要
なにかと悪者にされがちな脂肪も不足すると体のバランスが崩れてしまう事を、私は減らし過ぎてから痛感しました。
①脂肪から作られるホルモン
脂肪細胞から分泌されるホルモンなどの総称をアディポサイトカイン(adipocytokine)と言います。
具体的働きは、
- 糖や脂質をエネルギーに変換して代謝を促す
- 動脈硬化、糖尿病の予防
- 食欲の抑制
アディポサイトカインは運動していない状態でも糖や脂肪の消費をサポートします。
つまり痩せやすい体質を作ってくれるのです。
しかしここで疑問なのが、脂肪がたくさんある人ほど脂肪が燃えやすいのか?
それは違います。
脂肪から分泌されるこれらの善玉ホルモンは、内臓脂肪が多すぎると活動低下してしまうという研究結果が発表されています。
多過ぎず適度な脂肪がある、これが健康の鍵です。
②体温保持
ホルモン分泌の他にも脂肪には重要な役割があり、それは体温調節・エネルギー貯蔵庫の役目です。
皮下脂肪は寒さから全身をコートの様に守り、体温の流出を防ぎます。
なので脂肪が過度に少ない人は体温調節が難しくて免疫力も低い。
特に冬の季節は寒さに弱く風邪をひきやすいので、生活が乱れやすくなります。
◆ホルモンが整うとどうなる?
主にはホルモンの側面から筋肉や脂肪の必要性を書いてきました。
実際ホルモンバランスが整うと生活にどんな効果が期待できるのでしょう。
①食が整う
生命活動を保つホルモンが安定して作れるようになると自然と食欲が落ち着きます。
身体が満たされていると、必要以上の過度な食欲に振り回される回数がだんだん減ってくるのです。
私は脂肪が減り過ぎて食欲が不安定になってから、約1年ほどかけてやっと安定してきました。
しかし今でもストレスを解放したい時は、好きな物をたくさん食べてしまう事もあります。
食べ過ぎは間違いなく胃腸・内臓にダメージを与えますが、必要な筋肉と脂肪が備わっている健康のベースがあれば循環が早いので元に戻るのも早いです。
②気持ちが整う
食事が安定すると、精神的にも安定しやすくなります。
外見への拘りや体型を維持したい人にとって、食欲がコントロールできない事はすごく苦しいのです。
自己否定に直結して気持ちが不安になります。
- 気持ちが不安だと身体も不安↓
- 不安な身体は自分を守ってくれる脂肪を溜め込もうとする↓
- 食べちゃいけない気持ちに反して脳から食欲が出る↓
- たくさん食べて自己嫌悪
この負のループから自分を救ってくれたのはやはり筋肉と脂肪だったと思います。
まずは筋肉と脂肪を必要分兼ね備えた「満たされたカラダ作り」をすることで、いいホルモンの循環が生まれます。
ホルモンに導かれて自然に心と身体のバランスが整っていくのを感じました。
まとめ
私がもっと若い時は時代の流れもあって「筋肉も脂肪も要らない、とにかく細ければいい」と普通に思っていました。
年齢を重ね、少しづつ体の衰えを感じるようになったタイミングでヨガを始め、
近年はインストラクターとして働くために、自身の健康や体型維持に今まで以上に一生懸命向き合うようになりました。
試行錯誤を繰り返した結果、今は筋肉と脂肪の重要さを実感しています。
気持ちの面で最も大きかったのは「なりたい身体」と「自分が健康に動ける身体」にはギャップがある、それを知れたこと。
この精神的変化が満たされるための最大のポイントだったと思います。
そして最後に体を鍛える際のワンポイントアドバイス。
筋肉をつける為に筋トレばかりやると、体を固めてしまうので、ヨガのようなほぐすワークも一緒に取り入れることをお勧めします!