- 冬の間にすっかり太ってしまった。
- 春はなんとなくダルい。
- 鼻、目、喉、肌の調子が悪い。
- 頭痛、のぼせ、寝付きが悪い。
春分・秋分の日の前後は一年で1番気温の変動が激しく、体が不安定になる時期です。
春は冬の間に蓄積した余分な脂肪や老廃物をうまくデトックスさせる事で整います。
今回は春の季節にありがちな不調を養生する方法を書きたいと思います。
目次
“春の不調”から抜け出すデトックス法。
炎症の元は老廃物。
春は花粉症の悩みが1番多いかと思います。
花粉に反応して起こる体内の炎症が、不調を引き起こすのです。
アレルギー反応が強いか弱いかは、遺伝的体質のみでなく、体内環境が関係してくると思っています。
つまり普段の食生活が大きく影響しているのです。
例えば、消化に悪い物(揚げ物、大量の砂糖、刺激物)ばかりの食生活だと内臓は疲弊して消化力は弱まります。
消化力が弱まると、細胞自体が便秘状態になり、解毒・再生の力も弱まります。
循環の悪い体は、だんだんと有害物質(アレルギーの原因)を溜めこんでしまうのです。
老廃物を外に出す方法は、排尿排便だけではありません。毛穴・目・鼻・口からもデトックスされます。
排出が上手くいってないと肌、眼、鼻、喉の粘膜に老廃物が溜まり、かゆみ、詰まり、痛みを悪化させると言われています。
結局は症状の出る春だけでなく、通年を通してバランスのとれた食生活を送ることが根本的解決になってきます。
デトックスを促す食事。
薬膳の世界では、春は肝臓を補います。
肝臓は食物を消化してくれる胆汁をつくり、有害物質の解毒・分解をする臓器。
冬に溜めた老廃物をデトックスしようとして、春は肝臓が働きすぎて疲れてしまうのです。
また、春は肝臓に収まりきらなくなった血液が上に上がってくる“血が騒ぐ季節”とも言われています。
頭痛、めまい、不眠、ぼーっとする、肌荒れなど、頭・顔・上半身にトラブルが起きやすくなります。
騒いだ血を鎮め、肝臓の力を補うのが苦味のある春の山菜達。
ふきのとう、たらの芽、うるい、うど、筍、せり、カブ、菜の花、春ごぼう etc.
この季節になるとスーパーに並ぶ山菜は解毒作用に優れています。
動物も長い冬眠から明けて最初に口にするのは苦い新芽。そうやって体を冬から春モードに切り替えます。
人間も秋から冬にかけては自然に肥え、春から夏にかけて活動できる体に調整する。
冬のうちに太ってしまうのは自然の摂理と言えます。
同時に、酸味のある春のフルーツも肝を補います。
いちご、ネーブル、八朔、夏みかん、レモン etc.
季節の食材を楽しむことで、何も考えなくても自然と体はデトックスを進めていくのです。
デトックスを促す運動。
気候の変化に順応する為にもう一つ大事になるのが、
『体内の水分を循環させること』
成人の体は60〜65%が水分でできています。具体的には血液と体液です。
気温や湿度の変化に体内の水分状態が影響されるから、季節の変わり目は調子を崩してしまうのです。
そして体が凝り固まっていたりこわばっていると、水分の循環が滞り、老廃物がうまく外に出せないのです。
それを改善させるには、筋肉の伸長と収縮。
つまり運動が必要。
筋肉を動かすことで生まれるポンプ作用は、血液やリンパの流れを促し、自然にデトックスされます。
参考記事:RELIFE WEAR 養生通信。
具体的には深い呼吸・ストレッチ・ヨガで体をほぐし、適度に動かす事が1番簡単にできる健康法になります。
参考動画を貼っておくので、良かったらやってみて下さい!
デトックスを促すオイルマッサージ。
最近アーユルヴェーダのオイルマッサージとオイルうがいの習慣を取り入れるようになりました。
食事や運動の他にできる事としてセルフマッサージがオススメです。
スーパーで売っている太白胡麻油をキュアリングして使います。
※キュアリング=100℃になる程度で10分加熱してそのまま自然に冷ます。
身体は食べる以外にも経皮から栄養を吸収することができます。
良質なオイルを経皮吸収させることで毛穴つまりが解消され、循環・代謝を促すことができます。
また、皮膚の上からさすったり振動を与える事で内臓の働きを活性化させる効果も期待できます。
最初はめんどうに感じるかもしれませんが、20分〜30分あれば全身を触れます。
実際にやってみると、全身に触れながら自己とじっくり対峙できる素敵な時間だと感じました。
まとめ
四季のある日本では、季節に合わせて養生する事が不調や病を未然に防ぐコツです。
薬で一時的に症状を緩和させる事もできますが、薬は飲み過ぎると効かなってしまいます。
大元の体調を整える方がよほど効率が良いのです。
食事・運動・セルフマッサージ。
何かできそうな事からぜひ始めてみて下さい。