- 断食なんて辛そう。
- 絶対ムリ。
- 何も食べないと死ぬ。
私もそう思っていました。
今回は、先日私が実践した7日間のファスティング体験記です。
- なぜやる気になったのか?
- 酵素栄養学とは。
- やってみて実際どうだった?
この辺りを中心に記事を書いていきます。
目次
【7日間ファスティング体験記】ファスティングはメスのいらない手術。
【ファスティングカウンセラー資格講座】
先日、ファスティングカウンセラーの資格を取るために講座を受けてきました。
これは【IBMF】一般財団法人 内面美容医学財団が公認する資格で、
私が通うヨガスクールを通して講座を知りました。
JYIA 日本ヨガインストラクター協会資格取得の流れは、計6時間の講座受講→ファスティング実践→レポート提出。
レポートの審査が通れば、ディプロマ(証明書)が発行され、公認カウンセラーとなります。
※2年目以降の更新に学会個人年会費¥5.000がかかる資格です。
私はオンラインで2日間に分けて講義を受けましたが、IBMF開催なら実地で1日集中講座もあります。
ファスティングカウンセラーはお客様の悩みに対する解決策として、酵素ファスティングを提案、正しく指導し、サポートしていきます。
主には美容サロン経営者・スタッフが、店でサービス提供する為に取得することが多いと思います。
私はヨガインストラクターとして働きたいと思ってますが、
何か強み・特徴が欲しくて、資格を取ることにしました。
◇なぜやる気になったの?
もともとファスティングに対するイメージは、
- ダイエット効果・痩せる。
- デトックス・体のリセット。
SNSに酵素ドリンクの広告がよく出てて、美容のイメージが強くずっと興味はありました。
でも私の頭の中では「ご飯を食べない=苦行」だったので、いつかやりたいなぁ・・でずっと終わってました。
根本的な食を変えるきっかけは、実は「ヨガ」にあります。
それについて詳しくはこちらに書いてます。
◆現実的な理由2つ。
①今じゃないとできない。
仕事のストレスや時間的拘束のある環境で、食事まで制限するのは難しいと感じます。
現在私は勤めが無くて自由に過ごせる状況だったので、
今ならトライできるかも・・逆に今しかできない!と思いました。
②ヨガインストラクターとして説得力。
インストラクターをするのに見た目は関係ない。
けど、お客様の第一情報は視覚であるのは事実。
「指導差としてヨガの美容・健康効果を謳いたいなら、やはり外見も中身も磨かない納得感ないよね。」
スクールに通っていて自然にそう思いました。
「自分自身が健康で綺麗になりたい」+「自分のこれからのキャリアの為に」
いつかやりたいなぁの「いつか」が、今やってきたのです。
◇講座内容。
修行的な意味の断食と、酵素ファスティングは目的もやり方も違います。
講座では「酵素ファスティング」と言って美容目的の断食を習います。
講座では、
- ファスティングが体にどんな変化を起こすか?
- ファスティングの目的。
- どんな不調が改善するのか?
など、酵素栄養学をベースに学んでいきます。
◆講師・飯田くにこ先生。
オンラインでしかお会いできませんでしたが、とにかく肌がピカピカの綺麗な方!
お話を聞くと、とにかくとにかく「美」への探求心が深く、Instagram,Youtubeで発信している情報はとっても為になります。
NewYorkで働く姿が容易に想像できるカッコイイ方でした。
6時間という限られた中で、盛りだくさんのテキストと情報量。
途中テキストにないエピソードも混ぜてくれて、充実の内容でした。
印象に残っているのは、
「好きなモノ・美味しいモノを食べる為にファスティングをする」
と仰っていました。
甘いモノや油がのった美味しいお肉はみんな大好きだし、人と集まってご飯食べるのって幸せですよね。
そういったノンヘルシーな食べ物や食事の楽しみを我慢するんじゃなくて、
普段の生活でそういった時間を楽しむために、定期的にファスティングをして身体から毒素を出すのだそう。
美しくスタイルを維持されてる方にそう言われると、なんだか納得してしまいました。
◆酵素栄養学。
酵素の働きや体に毒になる食品の話は、めちゃくちゃ勉強になりました。
知らなかったことが多くて、普通の食生活だけでもかなり改善点が見つかります。
ファスティングをやらなくても、一生役に立つ知識と感じました。
今まで健康や美容にそれなりに気を付けた食事をしていたつもりだったけど、まずい所がたくさん。
体に良いモノを摂るよりも、有害物質を避けることの方が重要で、大変なんだそうです。
確かに人との付き合いもあるし、忙しければコンビニ食も食べる。
100%排除するのは誰でも不可能なんです。
◆カウンセリング。
カウンセラーになるのが目的なので、栄養学だけじゃなく、カウンセリング方法についても勉強します。
既存のカウンセリングシートやツールの説明、最後にロールプレイングをやります。
でも、たった6時間の講座を受けただけですぐにカウンセリングできるレベルにはなりません。
自分で復習・情報整理して、シミュレーションを重ねないと、実践には辿り着けないです。
◇ダイエットじゃなくて体リセット。
生活の中の毒を完全にカットするのは不可能だからこそ、
デトックス効果のあるファスティングの有効性が高まります。
・炎症性アレルギー(花粉症、アトピー・・)
・生活習慣病(糖尿病、肥満、高血圧・・)
・内臓系疾患(下痢、便秘、胃痛・・)
ありとあらゆる不調を軽減し、体質を改善させる効果があると言われていて、
フランスではファスティングの事を「メスのいらない手術」と呼ぶそうです。
◆ADHDやアレルギーの子供が多い訳。
近年は
- 卵や小麦粉が食べられない子
- いつも落ち着きのない子
- 小さい頃から花粉症の子
が多いと聞きます。
それは現代生活に要因があると言うのです。
体に毒を溜め込むのは食事だけではなく、
- 環境汚染物質(ダイオキシン、水銀、鉛、PM2.5)
- 農薬
- 電磁波(ブルーライト)
- カビ、ダニ、ハウスダスト
生活環境の中にたくさんあります。
この話は私の中で納得感があり、ものすごく腑に落ちました。
生きている年月の少ない子供の食事が悪いと言うより、
大人の身体の中に溜まっていた毒が影響しているのでは?と思ってしまいました。
これはあくまでも私の予測の話です。
【ファスティング実践・全7日間】
講座を終えて、いざ初めてのファスティングに挑戦!
固形物を口にしないのは3日間ですが、準備と回復食を合わせたらトータルで7日間、結構長いです。
準備期2日
断食期3日
復食期2日
準備期と復食期は、決められた食材の中から食べます。
「こ・と・ま・ご・は・や・さ・し・い」。
野菜・果物の他、玄米やお魚も食べられるのでそこまで負担感はありません。
断食中は酵素ドリンクと良質なお水を飲みます。
いざやろうとして一番悩んだのが、どの酵素ドリンクを使用するか?
市販だと数千円~万円まで種類がたくさんあって、どれがいいのか分からない・・・。
一回のファスティングで最低500ml×3本は必要になります。
経済的負担を考えると、なるべく安く済ませたいと最初は思いましたが、
色んな人に聞いたら、全員安いのはやめた方がいいと教えてくれました。
せっかく大変な思いをして挑戦するなら、やっぱり成功させたい・・・。
悩んだあげく、高くても信用できるモノ。
IBMFで扱うドリンクを使うことにしました。
「ハーブザイム 113 グランプロ」。
国産の113種類のハーブ・野菜・果物・穀物などを自然発酵させた酵素ドリンク。
酵素原液98%のハイクラス酵素飲料なので、値段は1本1万円程。
サロン専売品の為、私はヨガスクールを通して購入しました。
◇ファスティング前の不安。
ファスティング始める前は、結構ナーバスになりました。
どんな効果がでるのかのワクワクと、長期の食事制限に対する不安や恐怖。
2つが混じって緊張興奮状態に。
講座では、ファスティング中に頭痛・めまいなど好転反応が激しく出た場合、
無理せずに中断しましょうと教えてもらったので、
つらかったらやめればいいよ。と言って自分をなだめてました。
◇ファスティング中の症状。
◆空腹感。
思っていたよりも辛くなかった。
私は、酵素ファスティング前に断続的ファスティングを1か月ほどやっていて、
血糖値コントロールをしてる状態だったので、そこまで激しい空腹感は感じませんでした。
普段、お菓子や濃い味などたくさん食べていたら、いきなりの断食は辛いかもしれません。
「さすがにつらい」と感じたのは5日目、6日目あたり。
夜中空腹で起きてしまったら、酵素ドリンクを飲むと落ち着きます。
◆好転反応。
元々頭が痛くなりやすいので覚悟していましたが、大丈夫でした。
最初の3日間くらいは若干の頭痛を感じましたが、ズキズキして耐えられない痛さでは無い。
その代り、
- とにかく眠い。
- だるい・倦怠感。
- 集中力・思考力低下。
- 身体の節々が痛い、筋肉痛。
特に5日目、断食最終日は体力が落ちていて、さすがに限界を感じました。
階段を昇るのがつらい。荷物を持って歩くのがしんどい。こんな感じです。
期間中はブログのネタを考えたり、集中して頭を使うような作業は全く進まず・・・。
身体が冬眠中のような、スーパー省エネモードでした。
ファスティング中は、体力低下が一番つらく感じたかもしれません。
◆体重は一時的に落ちる。
私は3㌔位するすると減りました。
体組織計で測っていましたが、筋肉量や基礎代謝も落ちて体内年齢は歳をとりました。
食事を戻せば元に戻るので、体重減は効果と言っていいか分からないけど、
ずっと落ちなかった背中・お腹周りの肉が落ちて少し嬉しくなりました。
でもやはり栄養をカットしすぎると、頬がこけてしわっぽくなったり、胸が痩せてしまいます。
女性らしい丸み、やわらかいシルエットが無くなってしまうので、
私の場合、断食は3日間が限界と感じました。
◆ヨガ・美容の1週間。
ファスティング期間中は、忙しくしていた方が気が紛れると言うので、いっぱいヨガレッスンに行きました。
筋力・体力が落ちているので不安だったけど、意外とちゃんと動ける。
食べてなくても、人と会話したり、講義受けたり、割と普通に過ごせてました。
加えて、ファスティング中は肌が吸収しやすくなると言うので、
少し高価な美容液を使ったり、オイルで全身保湿したり、サロンで髪をトリートメントしたり、
美容を意識してみました。
肌の感じが若干違う?・・・という微かな感覚くらいで、劇的に違う!とは伝えられないけど、
ファスティング中や直後にエステを受けると、より効果的らしいです。
◆食事を考えなくていいから楽。
断食中は、食事の準備・後片付けをしなくていいから楽。
その分自由時間は増えます。
ファスティング中は頭の体力も落ちるので、集中して何かを仕上げるような作業は難しいけど、
読書とかゆるいインプットの時間に充てるのがいいと思います。
そして、酵素ドリンクはずっと飲んでいると、さすがに甘い味に飽きました。
なので後半はしょっぱいモノが欲しい衝動と戦っていました。
◇ファスティング後の変化。
期間中そこまで苦しい空腹感には襲われなかったものの、
食事を制限する生活は体力的にも精神的にも消耗したし、身体はかなりストレスを感じていたと思います。
終了後、食事を摂った後の復活感はすごかった!
体中にパワーがみなぎり、冬眠していた頭と身体が一気に目覚めるのを感じました。
食べれる幸せ・食事がくれるエネルギーがこんなにもありがたいんだ!
と実感しました。
現在、ファスティング終了して1週間経過しましたが、体重・基礎代謝・筋肉はゆるやかに戻りつつあります。
ファスティングが終わって3日位経ってからすごい食欲が出て、結構多めに食べたりしたんですが、
いきなりリバウンドはせず、若干痩せやすくなってるかなと感じます。
お通じなど含め、体調が整うまで1週間位はかかりました。
◆1回目を終えて。2021/4/1
酵素ファスティング1回目を終えてみて、何かがすごく変わったか・・・?
正直まだよく分かりません。
講座の中で、
「1度のファスティングで体質が変わるわけではなく、食の改善で一定の効果を得るには3カ月はかかる。」
と教わりました。
ファスティングを1カ月に1度・計3回行うのが、体質変化を感じる目安だそうです。
せっかくなので、身体に無理のないように今後も継続します。
◆2回目を終えて。2021/5/5追記。
4月後半に7日間ファスティング第二回を実行。2週間ほど経過しました。
ファスティング自体は一回目に比べるとスムーズに進んだ気がします。
何日目にどんな症状が出るかだいたい分かっているので、不安は少し軽減されます。
しかし空腹感や倦怠感が無くなるわけじゃないので、それなりに大変な思いをしながら完走しました。
ファスティングの効果は直後にすぐ出ると言うより、じわじわ現れる。
- なんとなく肌にツヤが出る。
- 腸の調子が整ってくる。
- 顔の輪郭やウエストラインが変わる。
とくに外見的な変化は自分は毎日見てるから気が付かなくて、人から言われて分かるコトも。
やればやるほどに、次はどんな変化が感じられるのかワクワクします。
適度にチートデイをはさみながら、三回目に向けて心とカラダの準備を進めていきます。
◆3回目を終えて。2021/7/16追記。
5月後半に三回目の7日間ファスティング完走しました!
三回目はスタート前に体調の揺らぎがあり、精神的にかなり苦心しましたが、
始まってしまえば慣れたモノで、食べられない分の欲求は美容で満たし、
途中、爽快な気分すら味わえました。
終了から半月後、PMSを迎え少し食べ過ぎが続いてしまったので、
6月後半に1日ファスティングを実施し、その後体調は安定しています。
感じる効果は、
- 腸内環境リセット。
- 痩せやすく、太りにくい。
- 肌ツヤがいい。
腸内環境はファスティング3回で、やっと改善されたんじゃないかと思ってます。
とにかく排出・代謝の力がパワーアップしていて、
外食で少し食べ過ぎたとしても、余分なモノは全力で体外に出されます。
更に太りにくく痩せやすい体質になりました。
肌の色・ツヤも以前と比べて改善し、
美容レーザーを当てても治らなかった頬の赤みが薄くなりました。
7日間ファスティングでは体重が減りすぎてしまうので、一旦これで終了にします。
体調を見ながら、半日や1日のファスティングは今後も継続していこうと思います。
まとめ
7日間ファスティング体験記、
自分的にかなり大掛りなチャレンジで、記事が長くなってしまいました。
ファスティングで身体の内側から整えていく考え方は、痛くなった所に対処する西洋医学ではなく、
アーユルヴェーダや漢方など、根本を治そうとする東洋医学と通じるモノがあります。
メスのいらない手術と言われるほどに、
最終的にはどんな不調も改善してしまうらしいので、極論どんな方にも薦めることができます。
私はまだ実践の過程の中にいるので、「〜らしい」としか言えません。
一度やってみて思うのは、
「本当にやりたい」と思えない時は、無理にやらない方がいい。
心身にかなりストレスがかかるので、心も身体も準備出来てない時にやろうとすると、
逆に体調を崩したり、リバウンドのリスクが大きいです。
まずは断続的ファスティングや週末プチ断食で、様子見するのがいいと思います。
だんだん身体が慣れてくると、欲する食べ物も自然と変わってきます。
前日譚の「断続的ファスティングプログラム」については、こちらに詳しく書いています。
痩せて理想の自分に近づけば、オシャレは楽しく、実際に人生は楽しくなります。
でも外見的変化よりも、身体の不調や炎症が無くなり、心身ともに健やかに過ごすことがファスティングのゴール。
効果を最大化させる為に、正しい知識を学び、実践してみましょう!