こんにちは。
- あなたがするスピーチ、皆にあまり刺さってない気がする。
- あなたが作った会議資料、上司はチラ見して終わり。
- 時間をかけて準備したのに、伝えたい事が伝わらない。
こんな悩みありませんか?
それはあなたが『余計な情報を盛り込み過ぎているから』かもしれません。
今回は『余計なモノを削っていく引き算の美学』について書いていきます。
目次
仕事ができる人は必ず意識している『引き算の美学』。
『引き算の美学』という言葉なんとなく聞いたことありますか?
スティーブ・ジョブズが作らせたAppleの社内研修プログラム「Apple University」では、ピカソの描いた「雄牛」を教材にして、不必要な部分を徹底的にそぎ落とすことの大切さを教えている。
https://www.gqjapan.jp/life/business/20140904/apple-university
この教えの通り、アップル社製品は余計な装飾を極限までそぎ落としたシンプルなデザインに拘っていると聞いたことがあります。
この思想はモノのデザインにおいてだけではなく、誰かに分かり易く何かを伝えようとする時に非常に重要な考え方です。
余計な情報を詰め込むと本質が見えなくなる。
喋るのが得意な人はいくらでも長く話せます。
ですが、それを聞いている側の取り込める情報量と集中力には限りがあります。
たくさん説明されると色々な場所に思いが散って、核心に辿り着く前に頭が混乱し、集中が切れて聞く気持ちがなくなります。
相手の頭がクリアな状態の内に、伝えたい結論だけなるべくシンプルに伝えるべきです。
文章でも同じです。
一度書いた後に、余計な修飾語がないか?削れる所はないか?見直してみましょう。
相手が読む文字の数が、極力少ない方が親切です。
詳細に知りたい事は、向こうが質問してくる。
極力シンプルに削ぎ落して伝えた上で、相手が興味を持ってくれた場合は質問に答えればいいです。
質問によって相手の興味が絞られたら、そこに情報を足していけば良いです。
最初から全ての情報を並べられると、自分が得たい情報を選定しなければならないので、頭が疲れます。
ごく簡単に理解できる説明ができると、「この人の説明はわかりやすい!」と好印象を与え、”共に仕事がしたい人”になれます。
『引き算の美学』仕事術への応用。
伝えたり、教えたりするスキルの他に、仕事術にも応用できます。
『自分の仕事、何かが増えたら何かを減らす。』を意識していますか?
日本人は真面目なので、足し算は簡単にできるのに、引き算をなかなかしません。
気が付くとタスクが膨れ上がって、各々の質が落ちミスが発生したりします。
自分のアウトプットの質に拘る人は、本当にやらなければならない事に集中し、それ以外の余計なモノは思い切って捨てます。
安定して質の高いアウトプットをする人には自然に仕事が集ってしまうものですが、
優秀な人は『取捨選択』をして自己管理しているのです。
サービス精神旺盛で頑張り屋さんな人ほど、常に「引き算」を意識するべきです。
まとめ
仕事ができる人は必ず意識している『引き算の美学』、いかがでしたか?
私が削る美学を意識したのは、前職で聞いたとある人のスピーチがきっかけでした。
ごくシンプルで少ないワードで構成された彼の話が、ぐんぐん頭に入ってきて、すごく引き込まれたのを憶えています。
「削る」=「大切なモノを研ぎ澄ませる事」なのだと理解しました。
さて、人前で話す時にもうひとつ意識して欲しいコトについて記事を書いています。興味のある人は是非読んでみて下さい!