- 怪我した。
- 風邪をひいた。
- 疲労が蓄積して体調が悪い。
- 誰かに心を傷つけられた。
体や心にダメージを負った時、あなたはどう対処しますか?
早く回復したくてつい、
たくさん栄養を摂ったり、
すぐにリハビリを始めたり、
しきりに反省してみたり、
すぐアクションしようとしてませんか?
今回は野生動物・植物の生態と酵素栄養学から学ぶ、ダメージから回復する方法。
「何もせずただじっとしている」
の意味を書いてみたいと思います。
目次
【何もしないをしよう!】生体機能を使った充電法。
□野生動物は体調が悪い時、断食する。
野生動物が怪我をしたり体調が悪い時は、まず食を絶ちます。
そして何もしないでジーッと過ごす、もしくはひたすら寝ています。
なぜそういった行動をとるのか?
食事をしない事で「消化」に使われる体内酵素を温存して、
代わりに「代謝」に酵素のエネルギーを回しているのです。
酵素が代謝に回る事で、体内では毒素の分解・排出・細胞再生が進みます。
※体内酵素についてはこちらでもう少し詳しく書いてます!
人間のように治療してくれる医者がいない野生動物は、
断食してじっと身をひそめる事で、体が回復するのを本能的に知っているのです。
□植物がしおれている時、肥料はNG。
先日、中型の観葉植物が家に来ました。
育て方を全然知らなかったので、店員さんに色々説明して頂きました。
観葉植物は室内で育てられますが、
置き場所が合わなかったり、水の過不足が原因ですぐ弱ってしまいます。
元気がない時は、まず場所を変えたり、水の量を調節したりして様子見するのだそう。
弱っている状態で、いきなり栄養たっぷりの肥料を与えると、土の中で腐ってしまうんです。
肥料をあげるタイミングは、逆に健康そうな時。
土も木も元気な時に、更に栄養をプラスしてあげるとすくすく育っていくのだそうです。
□人の場合はどう?
動物や植物が元気がない時、「何もしないで様子を見る」。
これ・・・人も同じだと思いませんか?
人間の体も、弱っている時にめちゃくちゃ栄養価の高いモノを与えても、上手く吸収できません。
むしろ頑張ってそれを消化する事にエネルギーを使ってしまうから、逆に負担がかかってしまいます。
風邪の時はお粥とかうどんとか、まず消化にいい物を食べて、
たくさんの睡眠(=動かない・何もしない)で体力を回復させる。
これが、自己治癒力を使った一番自然な方法ですよね。
ファスティングでは復食期が一番の肝。
私が実践する酵素ファスティングでは、
一番大切なのは断食中ではなくて、復食期間と言われています。
長い間何も固形物を口にしなかった体には、ゆっくり大切に栄養を与えていきます。
一番最初は重湯。次はお粥と具なし味噌汁。
翌日、お粥と具あり味噌汁を経て、やっと復食。
ファスティングの効果を壊さないように、じっくり2日間かけて元の食事に戻していきます。
やっと断食が終わったのにじれったいようですが、いきなり食を戻してしまうと効果は台無し。
新しい細胞にジワジワ養分を与えて、丁寧に復食する事で体内リセット完了となります。
キレイな細胞に生まれ変われば、ファスティングが終わって暫くしても、
その効果・変化を感じる事ができるのです。
余談ですが、ファスティング中一番つらいのは断食中ではなくて、
食欲が湧いてくるこの復食期間に我慢する事です!
□眠るの精神的メリット。
何もしないでただじっとしているのは結構つらいので、
体力回復にはやはり睡眠がおすすめ。
私は体だけじゃ無くて、精神的ダメージを負った時、「ひたすら眠る」という方法をよく使います。
例えば、すごく嫌な事があった、傷ついた、つらい経験をした。
そんな日は色々と頭の中で考えるより、とにかく早く寝る。
ふて寝するのが一番適した方法だと思っています。
寝てる間に整理される記憶。
以前、朝活の効能を書きましたが、
睡眠を摂ると、その間に当日の記憶は整理され、長期的記憶に変わっていきます。
簡単に言うと、過去になる感覚です。
翌朝、脳の記憶はリセットされ、また新しいコトが収納されていく。
寝て起きるごとに、つらい記憶は新しい記憶にどんどん上塗りされていくのです。
「時間が解決してくれる」には、実際科学的根拠があるのだと思います。
まとめ
- ダメージを負った時はまず「何もしない」
- ジッとして生命エネルギーを解毒・再生に集中させる
- 栄養を入れるのは、ちゃんと吸収できる土台が出来てから
- 復活までの過程を丁寧に設ける事で、効果は後から出る
- 睡眠は体力回復だけでなく、精神的ダメージも薄める効果がある
私たちは「何もしない」のが苦手。
なんだか怠けているような罪悪感にかられ、ついつい動いてしまうんです。
でも無理やり復活すると、後からツケが回ってきます。
元々持っている自己治癒能力を活性化させるには・・・
何も食べない。
動かない。
ひたすら眠り、体を休める。
これが正解。
少し疲れたり、傷ついた時は、
自分の為に『何もしない時間』を作ってあげましょう⌛