- 最近疲れやすい・・・。
- 寝ても疲労感が抜けない。
- すぐ風邪をひいて治りにくい。
- 花粉症・アレルギーになった。
こんなふうに感じる方、その症状はあなたの免疫力が下がってきていることが原因かもしれません。
仕事が忙しくて運動不足だったり、ストレスが溜まってしまっていませんか?
今回は、運動習慣で得られる免疫力・それを活性化させる幸せホルモンについて書いていきます。
目次
楽しみながらの運動は免疫を活性化させる。【ナチュラルキラー細胞】
運動習慣で高まる免疫。
適度な運動には、血行促進・筋肉強化・柔軟性が高まるなど、様々な効果がありますが、
ウイルスから体を守る仕組み=免疫力を高めてくれる効果もあります。
免疫力のピークは一般的には18~22歳で、年齢・体力の衰えと共に下がっていくと言われていますが、
その生活習慣・食生活によって、かなり個人差があります。
ナチュラルキラー細胞:Natural killer cell
ナチュラルキラー細胞(以後NK細胞)は身体の免疫を構成するひとつの要素。
白血球の中のリンパ球の一つ。と言われてもあまりピンと来ないですよね。
NK細胞はとにかく血液中を巡回して、がん細胞やウイルス感染細胞を見つけたら破壊するお巡りさんのような存在。
NK細胞を活性化させることで、免疫・自己治癒能力が高まり、風邪をひきにくく、感染症にかかっても重症化しにくくなります。
NK細胞は運動に反応する。
運動中は血液中の白血球・リンパ球の濃度は増加し、NK細胞も活性化します。
そして運動を止めると活性は低下し、元の値に戻っていきます。
この活性の高まりは運動強度、運動時間に比例して大きくなりますが、
条件によっては、運動前の値よりさらに低がってしまうのです。
無酸素運動(全力ダッシュのような息が切れる運動)や、2時間以上運動を継続した後は、一時的に免疫が抑制されてしまいます。
運動後6時間から1日で元に戻ると言われていますが、その間は一時的に風邪をひきやすい状態になるのです。
この状態をオープンウィンドウと言われています。
NK細胞を活性化させるには。
一方で、継続した運動習慣がある人の安静時のNK細胞活性は、習慣が無い人に比べて明らかに高いことがわかっています。
ジョギングやヨガなど軽度の有酸素運動を習慣化させることで、免疫を高める効果があると言えます。
例えば、スポーツ選手のように強度のトレーニングを習慣的に行っている場合でも、安静時のNK細胞活性は高いと言われています。
つまり、一時的免疫低下のリスクがある強い運動も、きちんと体力を回復させ、習慣化することで下がる幅が少なくなり、平均値は徐々に高められるのです。
NK細胞をさらに活性化させる幸せホルモン。
NK細胞はβーエンドルフィンの受容体を持っています。
βーエンドルフィンとは:脳内ホルモン。
楽しい・気持ちいい感情を引き起こす作用を持ち、美味しいモノを食べた時や性行為の際に分泌され、体に多幸感を与えます。
通称「脳内麻薬」。
楽しいと感じながら運動すると、βーエンドルフィンとNK細胞が結合します。
NK細胞はβーエンドルフィンから刺激を受けて作用するから、細胞はさらに活性化されます。
イヤだと感じながらやる運動は逆効果で、ストレスのかかる状態では免疫は抑制されてしまいます。
最適な運動強度・継続時間は個人の体力・筋肉強度によって違うので、自分に合わないトレーニングは負の感情を生み、習慣にもできません。
自分に適した運動を習慣化させ、さらに楽しんで行うことが免疫UPに繋がるのです。
まとめ
2020年はコロナウイルスが世界に蔓延しました。
感染しても人によって症状・重症度は違い、やはり高年齢や基礎疾患があり、免疫が弱い方はあっという間に亡くなってしまうのを目の当たりにしました。
コロナウイルスはまだまだ未知で、重症化しなかった若い方でも、後にどんな後遺症があるか分からない部分があります。
自分の健康を守る為に手洗い・マスクは当然、身体の内側にある治癒力にも注目してみたいと思い、今回はナチュラルキラー細胞について調べてみました。
運動に限らず、なんでも楽しんでやることが大事と思うのですが、
「幸せホルモン×運動」が体を健康にすることが、科学的にも証明されていると知ってすごく納得です。
音楽に合わせて楽しく体を動かせるおすすめ動画をこちらの記事に載せています。興味があれば読んでみて下さい。
そもそも運動が苦手な方には、1日10分のストレッチの効果をこちらに書いています。まずはそこから始めてみませんか?