エモーショナルイーティングってご存知ですか?
体が求める量を大幅に超えて、気持ちが満たされるまで食べてしまう事。
つまり過食・ドカ食いです。
私は2021年の秋頃から過食が増えてしまいました。
色々と調べる中で、emotional eatingという言葉を知りました。
最近はメディアを通して摂食障害を患っている方、克服した方の記事を読むことが多く、
摂食障害は思っているよりもごくありふれた症状・病なんじゃないか?と思います。
今回は、emotional eatingへの対処法について体験も含め色々書きたいと思います。
目次
太ってても痩せててもどんな自分も愛せるマインドを。
なぜ食べてしまうのか?
その食欲(衝動)は身体じゃなく、心の中から来るのです。
日本は経済的にも技術的にも発展し、美味しいモノが手頃な値段で食べられる世の中になりました。
一方で、男女ともに痩せてスラッとしてる方が可愛い・カッコいいという概念が強い私たちは、摂食障害に陥るのはごく簡単なんです。
摂食障害が心の病だとしたら、そのマインドを変えない限り解決できない問題だと感じています。
どこからが障害?
例えば、普段は節制していてたまにチートデイをするとか、
女性ホルモンのバランスが変動する時(排卵期・生理前)に出る食欲は、
そこまで気にする必要ないと思います。
一時的に食べ過ぎても、その後2、3日で調整できるなら問題ないでしょう。
これがエスカレートしてしまったら危険信号。
- 連日or週に3回以上は過食がある。
- 満腹でも胃腸が痛くなるまで食べ続ける。
- 過食後に嘔吐してしまう。
または、太ってしまうのが怖くてご飯が食べられなくなることも摂食障害と言えるでしょう。
過食と少食のリスク。
太ったり痩せたりの外見的変化より、
最大の健康リスクは内臓を傷付けてしまうこと。
●食べ過ぎの場合
①消化不良
体に詰め込まれた大量の食べ物を消化する為に、胃腸はフル稼働で働いて疲弊します。
消化不良物(腐敗した食べ物)は胃腸内で有毒ガスを発生させ、悪玉菌を増やして腸内環境を悪くします。
腸内環境が荒れると、未消化物質は血中に流れだし、血と一緒に全身を巡る。
これが体に炎症を引き起こし、花粉症や食物アレルギーなど様々な病気の原因になるのです。
②代謝・細胞再生・排出力の低下
消化にばかりエネルギーを取られると、その代わりにデトックス力が削られます。
老廃物を体外に排出し、細胞を生まれ変わらせ、代謝させる力が落ちてしまうので、
疲れやすかったり、風邪をひきやすい体質になります。
●食事不足の場合
①血の不足
栄養が足りないので、血が充分に作られず、血の流れも悪い状態に。
慢性的な血行不良は、やる気・体力の低下を招きます。
女性の場合妊娠率も下がります。個人的には男性側も同様だと思っています。
②スカスカの骨が作られる
骨は長い年月をかけて作られるので、長年の栄養不足は実は結構怖いんです。
若いうちは全然気付かなくても、歳をとってからいきなり骨密度の問題が出てきたりする。
気づいてから慌ててカルシウムを摂っても、骨はすぐに作れるモノではありません。
特に成長期・育ち盛りの時期に栄養が不足する事は、遠い未来にリスクを抱える事になります。
いずれにせよ、楽しいはずの食に問題を抱えるのはすごく辛いこと。
ひとりで抱え込まないで早めに対処して欲しいのです。
食欲に異変を感じたら。
摂食障害は、心の中の不安や恐怖から逃げたい時、それを誤魔化したい時に起こる行動だと思っています。
その原因が何なのか?
自分の中で何がストレスなのか?
まずはそこを考えてみましょう。
●不安を認識する。
私の場合は将来への不安、特に仕事に関する不安が大きくなった事が原因で過食が増えてしまいました。
私の様に、現状がうまく行かない事で不安定になる人もいるだろうし、
- 外見的コンプレックス
- 周りにどう思われるか気になる
- 恋愛・人間関係の失敗
- 幼少期からのトラウマ
など、他人にとってはどうでも良いような小さな事でも、時には不安が大きくなってしまうものです。
まずは何が不満なのか?自分の気持ちを素直に認めてあげましょう。
●人に話す。
何が不安か見つけたら、その不安を解消できるように行動できればいいですが、
なかなかそんなすぐに解決できないですよね。
だから、どうしようもない問題でもとにかく自分が苦しんでいる事を誰かに打ち明けてみましょう。
自分の過食や心の悩みを人に話すのは勇気がいる事だけど、
解決してもらわなくてもいい、ただの愚痴でもいいからとにかく一度外に出してしまいましょう。
家族や親友など、周囲の信頼できる人間に伝えるだけで気持ちは楽になります。
自分が弱っている時は、誰にも言わずに抱え込む程に苦しくなります。
人からの励ましや意見から、今の自分を肯定できる何かが見つかるかもしれません。
●食事瞑想。
これは実際私が過食から抜け出したい時にやってみた食事法で、
食事中の感覚にめちゃくちゃ集中する瞑想法のひとつです。
1人でご飯を食べる時にやります。
テレビや音楽は消して、目の前の食にひたすら集中。
- 味噌汁はしょっぱいな
- カボチャは甘いな
- 青菜は苦いな
- 白米は甘いな
こんなふうに味覚を全力で味わいながら20分以上かけて食事をします。
食事中はあまり他の事は何も考えないように努めます。
私が食事瞑想をする時はだいたい30分位かかりますが、半分位食べた時点でもう軽い満腹感を感じてます。
これをやると惰性でダラダラ食べる事がなくなって食が安定するのです。
毎食やる必要はないけれど、過食が続いている時にはオススメです。
●適度に動く。
摂食障害を常態化させたくないのは、
身体へのダメージ以上に、気持ちのダメージが大きいから。
ただでさえ不安な気持ちを抱えているのに、過食をするとその後さらに後悔の念に苛まれますよね。
私は気持ちが沈んでいる時はいつも、ヨガやウォーキング、ストレッチで適度に体を動かす事で救われています。
疲れるまでたくさんやる必要は無く、10分~20分動くだけで気持ちも少し前向きになります。
その理由は血行が促進されて交感神経が刺激されるから。
交感神経は体を元気に動かす側の神経なので、活発になる事で心も元気になります。
好きな音楽に合わせて動く事も効果的。
元気になりたい時に私がよくやるトレーニング動画を貼っておきます!
まとめ・どんな自分も受け入れるマインドを。
私は本格的な摂食障害を経験している訳でもなく、専門家でもない。
しかしこの記事を読んで、過食や少食がいかに一般的な症状で、誰にでもよくある事かを伝えたかったのです。
ファスティングカウンセリングの勉強の過程でいかに日々の食事が大切かを感じていたので、
今回自身の身に起きた怖い事(過食)をありのままに書きました。
ファスティングやボディメイクに励みながら感じているのは、
太っていても痩せていても自分の体を「イイ」と思ってあげるマインドがすごく大切。
いつもそうありたいと思いつつも、私もまだまだ道半ば・・
- 体重をキープしたいとか
- もっと細くなりたいとか
ついつい思いすぎてしまうのです。
自分にとってなにがベストなのか?私自身も未だに模索し続けてます。