体が疲れやすい。
肌荒れ・ニキビを繰り返す。
便秘・消化不良が続く。
片頭痛によくなる。
いつも眠りが浅い。
医者に行くほどじゃないけど、日々の些細な不調が気になっていませんか?
疲れてるのかな?ストレス溜まってるのかな?
以前の私はなんとなくやり過ごしていました。
先日、隠れたフードアレルギー『遅延型アレルギー』の存在を知り、検査を受けてきました。
何気なく口にしてるモノがあなたの不調を引き起こしているかもしれません!
今回は、
- 遅延型アレルギーについて
- 検査体験
- 食物除去のやり方
について書いていきます。
目次
『無意識の毒』隠れアレルギーを知ってパフォーマンスを高める。
◆なぜアレルギーは起こる?
アレルギーは免疫機能の誤作動によって起こります。
消化管の免疫システムは外部からの「有害物質」と「食べ物」をきちんと識別して対応します。
ウイルスに対しては攻撃し、栄養には寛容になり体を守ります。
ところが以下のような原因
有害な環境
抗生物質の乱用
栄養バランスの乱れ
によって識別機能が失われると誤作動を起こし、食べ物と沈着した自分の組織を攻撃してしまうのです。
食物アレルギーの他にも、過敏性大腸炎や自己免疫疾患など人によりさまざまな症状が出ます。
遅延型アレルギーは好物ほど可能性が高い。
食べるとじんましんが出たり、呼吸が苦しくなる。
分かりやすく強い反応がでるのは即時型アレルギー。
それに対して、遅延型アレルギーは反応が弱く症状が出るまで時間がかかるため、アレルギーが分かりにくい。
気付かず食べ続けるため、だんだん体に蓄積され次第に症状が現れます。
症状が出ても原因に気付いてないので、薬で対処しながらも原因物質は体に入り続ける。
薬は慣れるとだんだん効かなくなり、その不調とずっと付き合っていくことになります。
遅延型アレルギーは好きでよく食べるモノ・健康にいいと思って積極的に摂っていたモノが高く反応する場合が多いと言います。
同じ食材を食べ過ぎると、それに対する抗体が増え、高アレルギー反応を示すようになることがあります。
好物に対してアレルギー反応が出やすいのは、そればかりを食べてしまうからと言えるでしょう。
一般的に体に良いと言われるショウガや胡麻、ヨーグルトが対象になるケースもあります。
健康食品と言っても毎日そればかり食べるのは良くない。
知らず知らず、無意識で身体を傷つけているんです。
◆どうすれば分かるの?
日本で一般的に行われるフードアレルギー検査は、即時型の抗体(IgE)を調べます。
遅延型アレルギーを知りたいなら、別の抗体(IgG)を調べる必要があります。
少量の血液を米国ラボに送って検査する為1ヶ月程時間がかかります。
私は都内の病院に行って検査をしました。
「遅延型」または「遅発性」アレルギーで検索すれば、いくつか検査できる病院はあります。
自分で採血キットを購入して送る方法もあるようです。
フルパネル219項目とセミパネル120項目がありますが、日本で普通に食生活をおくっているならセミパネルで充分。
病院外来でも検査キットでも費用は3万円程かかります。
そもそも日本で遅延型アレルギーを受けに来るのは、競技生活のあるアスリートや肌トラブルを抱えた女性が多く、
私のように自分の体調管理の為に受ける人はまだ少ないように感じました。
検査結果はどんな感じ?
採血から1ヶ月後、ドキドキしながら結果を聞きに行きました。
上のオレンジ色のバーの部分がIgG反応が高い食品です。
人によってはもっとたくさんの食品で高反応が出るそうです。
牛乳、カゼイン、卵白、グルテン(麦に含まれるたんぱく質)で高く出ました。
「乳製品/卵」や「穀物」でアレルギー反応が出る人は多いのではないかと思います。
小さい子のアレルギーでもよく聞きます。
先生によると、エンドウ豆、トウモロコシ、ピスタチオもよく出るそうです。
◆対象物が分かったら・・・
自分のアレルギーが分かったところで、じゃあ具体的にどんなふうに対処すればいいのか?
これについては、病院で検査結果説明と一緒に冊子をもらえます。
①食物除去。
1番強い対処法は3ヶ月から1年間アレルギー反応食物を完全に断つ方法。
その間は代替食物を食べます。
例えばテニスのノバク・ジョコビッチ選手。
彼が食生活をグルテンフリーにして、自身のトップパフォーマンスを保っているのは有名な話です。
食品によっては完全に排除するのが難しい場合もありますが、
ひどい肌荒れや症状が重く、明らかに生活に支障がある場合、食物除去はかなり有効性のある治療法です。
②食べる頻度を減らすローテーション。
症状がそこまで強く出てない場合は、全く食べちゃダメな訳ではないそうです。
対象食物を食べるのを4日に1度に抑えるローテーション方式が実践しやすい。
このローテーションのもう一つルールが、同じ科に属する食物摂取も2日に1度に抑えること。
例えば私はカゼインがNGなので、乳製品を食べるのを4日に一度に減らします。
カゼインが属するのはウシ科。下記の様にかなり幅広い食品が含まれます。
ウシ科・・・牛肉、チーズ、ヨーグルト、牛ゼラチン(ゼリー、ガム類、マヨネーズ、ソーセージの外皮)、乳製品(クリーム、アイスクリーム、ミルクチョコレート)。
同じグループの食品を食べるのも2日に一度に減らします。
それ以外の日は代替食品:植物性ミルクを使った製品なら食べられます。
このローテーションの目的は、同じモノを頻繁に食べるのを防ぐコト。
体は変化する。
食物除去やローテーションを続けながら、
止めると調子が良いのか?食べると症状が出るのか?
体を観察していくのが大事と感じます。
遅発性アレルギーは反応が出るまでに数時間〜数日と、バラつきがあるので分かりにくく、
食変化での体質改善にはだいたい3ヶ月かかると言われているので、
可能な範囲で気長に習慣を作っていきましょう。
1年程の期間があれば自分の体に何が毒なのか充分知れるはずです。
そして、さらに食事で体質は変わっていきます。
食品をバランス良くローテーションさせる事で、アレルギー反応数値が低く改善されることがあります。
3〜5年に一度遅延型アレルギー検査を行い、反応が低くなっていればまた食べれるようになる。
色々な食品をバランス良くまわしながら食べる事が、結局は一番無理のない健康法と言えます。
◆進化した代替食品。
アレルギー反応の高いカゼイン(乳製品)、グルテン(小麦)、卵。
これらは日常の食事にたくさん含まれます。
私も焼き菓子・ヨーグルトが大好きなので、アレルギー反応が出て若干落ち込みました。
これを全部カットしたらどうやってエネルギーを摂るのか⁉︎
と、一瞬反抗的な気持ちにもなりましたが・・・
調べてみると代替食品、めちゃくちゃ色々ありました!
自然食品、アレルギー対応食品を扱うヨーゼフ
目的別に豊富なラインナップが選べます。
小麦・卵・乳製品フリーのポテトチップスもありました!
- 牛乳がだめなら豆乳、オーツミルク・アーモンドミルク・ライスミルク。
- グルテンがだめなら米粉。
- 卵がだめなら繋ぎに植物性油を使えばいい。
最近はスーパーでも手に入るし、
グルテンフリー、カゼインフリーのレシピ本もたくさん出ています。
やりようは結構色々あるのだと、俄然やる気が湧いてきました!
まとめ
今回の内容をまとめます。
- よく食べる食品ほど遅延型アレルギーの可能性があり、無意識に体を傷つけているかも。
- 遅延型アレルギー検査は3万円ほどの費用でできる。
- 反応物が分かったら食物除去かローテーションで体の様子を見る。
- いまどきの代替食品は種類豊富で満足度が高い!
口にするモノを変えたら体にどんな変化が起きるのか、いつもすごく楽しみです。
体を健康にすれば、自然といいパフォーマンス・いい気が生まれます。
体の声にちゃんと耳を傾けてみましょう。