「キャリアシート」、書くの得意ですか?
3・5・10年後、自分がこの会社でどんなふうに働いていたいか?
私にはその展望が無かったから、キャリアシートってものすごく苦手でした。
想像するに20代~30代女性の大半が、これを苦手とし、疎ましく思っているのでは?と思います。
逆に言うと、自分のVisionさえしっかり定まっていれば、
働くコトも生きるコトも断然スムーズになります。
今回は”働きづらいなぁ”と思っている方へ、
自分の人生のVisionについて考え、勉強する事のススメを書いていきます。
目次
【女のキャリア形成は難航する】Visionがあればもっと楽になる。
●若い女性は仕事の展望が描きづらい。
私の会社員としての経験から言うと、
「キャリアメイクは圧倒的に男性の方が上手」という感触があります。
それはなぜか?
女性は結婚・出産によって働き方が変わるから。
良くも悪くも、です。
「仕事で何を達成したいか?」よりも「人生で何を得たいか?」
女性の多くはプライベートライフを重要視するので、
結婚や出産、未来のライフイベントがまだ定まってない人にとって、
その次にあるキャリアプランを尋ねられても、
「そんなの分からん」というのが正直なところです。
そういった意味で若年の女性にとって、キャリアシートは鬼門(避けたいモノ)になる。
頑張ってそれらしく書いたとしても、薄っぺらい内容になってしまうのです。
むしろ、ライフイベントの方向性がある程度定まってきた40歳位からの方が
現実的なキャリアを描きやすいと思います。
リーダーを目指すにはVisionが必須。
男女関係なくキャリアアップ・管理職を望むならば、
自分のVisionに加え、チームとしてのVisionが絶対に必要になります。
一年後の理想の姿が明確に描けてないと、
メンバーをまとめ、チームを引っ張っていく事はできないし、
自分のVisionを明確に説明できないと、なかなか評価もされないでしょう。
●Visionは行動の指針。
なぜ絶対にVisionが必要なのか。
それは、Visionがすべての行動指針になるからです。
上司が、部下一人一人の行動をすべて指示・管理するのは不可能。
ある程度個々が考えて、日々仕事を進めていきます。
「理想の未来像」=会社・チームとして何を達成したいのか?
このVisionがしっかりと共有されていないと、方向性はバラバラで成果は出ません。
Visionが明確でなければ評価基準も曖昧で、メンバーの士気は上がらない。
方向性を示し、行動を決め、導いてくれるのがVisionです。
●仕事のVisionが見出せないなら・・
全員が管理職になる訳じゃないし、
仕事は給料をもらって生きる為のツールと捉える事もできる。
会社員としてのVisionが無くても、不幸とは限りません。
どうしても今の仕事でVisionを見出せず苦しいのなら、
- 自分はどんなふうになりたいのか?
- 10年後どんな生活をしていたいのか?
理想のライフプランをまずは考えてみて下さい。
人生のVisionが明確になると、おのずと行動指針が決まります。
今何をやるべきか?自主的に考えられるので、ひとつひとつの選択がスムーズになります。
今やっている事がどういう形で自分の未来につながるか?
その理由がはっきりしていれば、どんな日々にも前向きになれます。
●本来の自分に合わせたゴール設定を。
仕事だけじゃなくて、自分自身のSelf Visionを持っておく事は、
自分らしくいる為に最も大切な事です。
日々の仕事を通じて自己実現が出来れば、それは理想的だけど、
会社の思いと個人の思いは、必ずしも一致しません。
会社と自分の意思・体が連動できないと、
サラリーマンライフは時に辛く、すごくプレッシャーになります。
長い職業人生の中で、考え方・趣向・体力・家庭環境は変化していく。
出来る事が変わるのだから、やりたい事が変わるのは当たり前。
雇用主に依存しない自分自身Visionは、
自分の変化に合わせていつでも方向転換できます。
会社・親・パートナー・子供、
何にも依存していない変幻自在なVisionを持つ。
これだけで生きていくのがグッと楽になります。
さらに、自分のVisionを他人にちゃんと説明できるようなった方がいい。
周囲からの理解を得ると、働き方はもっと楽になります。
●Self Visionをみつける為に必要なのは・・
私は長く勤めた会社で将来のVisionを見出すことができず、
退職して長い休養を設けました。
- 充分な休息と健康な体
- 自分をみつめる時間
- 興味ある事を勉強する時間
これらを得て、自分の人生のだいたいの方向付けができました。
退職の際、いざ仕事辞めたら明日から何したらいいんだろう・・・
そんな不安もありましたが、後から考えると、
未来の為に明日自分が何をするべきか?
それを自ら考えるのを、いつのまにか放棄してたな・・と思います。
毎日忙しく目の前の事に追われていると、遠い未来について真剣に考えるなんて、なかなか出来ないんです。
仕事を失くしフリーな時間を設ける事で、
『10年後の為に明日何をするか考える脳』を復活させる事ができました。
充分な休息と健康な心身。
そして自分を知る為にやりたい事をやる勉強の期間は、
ふわっとしていた人生のVisionを作り、幸福感・納得感をくれました。
今、なんとなく働きづらいと感じている方は、
目の前のto doを推し進める事を少し後回しにして、
自分の生き方について、じっくり考える時間を持つ事をおすすめします。
まとめ
- 変動要素が大きい女性は、キャリアプランを描きにくく働きづらい。
- Visionは判断・行動の道しるべになり、自分や他人を導いてくれる。
- 仕事以上に、自分自身のVisionがある事が大切。
- 自分は経年変化し、Visionを他者依存していると苦しくなる。
- 自己のVision形成には考え、学習する時間が必要。
社会人ライフは長くて、その間に様々な経験をしていくので、
いつもいつも明確な展望を持ってなくてもいいんじゃないかな、とも思います。
私もそんなはっきりとした夢もなく、とりあえず目の前の幸せの為に働いてきました。
でもある時、そんな何気ない毎日がコツコツと自分を築いている事に気付かされました。
毎日のやることが確実に自分の未来を積み上げる。
だからこそVision・計画はめちゃくちゃ大事なんです。
自分のVisionをみつけるのは簡単ではないけれど、
とにかく興味ある事を時間とお金を使ってやってみる。これしかありません。
忙しい日々の中で、ほんの少し『自己投資の為の時間』を設けてみるのはいかがでしょうか?
「やりたいこと」がなかなか見つけらない方は、こちらの記事を読んでみて下さい