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最大の毒は“未消化物”

更新日:

  • 最近疲れやすい。
  • 動く気力がわかない。
  • 顔色がくすんでいる。
  • 太りやすい。
  • サプリや化粧品が効かない。

これらの原因は“日々胃の中に残る未消化物”である事を知っていますか?

近日、人気アーユルヴェーダセラピストさんが書いた本を読みました。

【アーユルヴェーダが教えるせかいいち心地よいこころとからだの磨き方】

本を読んで、あらためて『食べ物を消化させること』の大切さを感じたので記事にしたいと思います。

最大の毒は“未消化物”

なぜ未消化物が毒なのか?

まず未消化物の説明をします。

毎日口に入れた食べ物は、

①食道を通って胃に届き、胃液でドロドロに溶かされる。

②十二指腸に移動し酵素の力で栄養素に分解される。

③小腸へ流れ、腸壁から吸収され、血液に乗って体中に栄養素となって届けられる。

未消化物=消化しきれなかった物とは、②の段階で栄養素に分解しきれなかったモノ達のこと。

この未消化物は胃腸の中で腐敗して、有毒ガスを発生させます。

脂っこい食事を食べ過ぎた後に、屁が臭くなるのは消化しきれてない事が原因です。

未消化の腐敗物は、そのまま小腸に流れ腸壁から吸収されて血液と共に全身に流されます。

近年リーキーガット症候群という病気が有名で、

Leak=漏れる、Gut=格子状の腸壁

つまり、腸壁から未消化物(毒)が漏れる病という意味です。

ネバネバとした未消化物は血液やリンパの通り道をふさいでしまいます。

血液循環が滞ったり、老廃物が充分に排出されない状態が続くことによって、アレルギーを始めありとあらゆる疾患の大元になると言われています。

リーキーガット症候群についてさらに詳しくはこちら

なぜ未消化物になってしまうのか?

アーユルヴェーダでは、未消化物のことを『アーマ』と言います。

このアーマが生まれてしまう理由はたくさんあります。

◇消化力の個人差。

太っている人や痩せている人がいるように、消化力にも個人差がある。

消化力が強い人、弱い人、消化に時間がかかる人など、生まれ持った体質や性質によって違います。

アーユルヴェーダや漢方の世界には体質別診断があって、

体質別に得意な食材、不得意な食材があるのです。

一般的にはヘルシーと思われている食材でも自分の体質に合わない食品を多く摂ってしまうと、消化が阻害され未消化物が生まれやすくなります。

例えばヨーグルトは体に良いとされていますが、体質によっては消化に負担がかかる。

そういった人にとっては逆に食べ過ぎる事がリスクになるのです。

体質別診断はネットで出来るのでぜひやってみてください。

その時々によって変化したりもするので、私もこまめにやるようにしています。

◇消化にエネルギーを使う食事。

食べ物が十二指腸で栄養に分解される時、私達は体内の消化酵素を使います。

酵素は体内に無限にある訳ではなく、限りがあります。

一日で使える量だけでなく、一生で使える量も決まっていると言われています。

消化酵素を大量に消費する、いわゆる消化に悪い食事を摂り過ぎることもアーマを生む要因になります。

具体的には以下の食品群です。

  • 脂質を多く含む動物性タンパク質
  • 白い砂糖、白いパン
  • 保存料・食品添加物
  • トランス脂肪酸(酸化した油)
  • 牛乳、卵、アルコール、カフェイン

◇食事の量。

でも上記に挙げた食品群も、適した量=自分が消化できる量を食べるならば全然問題ありません。

  • モチベーションUP
  • 幸せホルモン(セロトニン)の分泌
  • リラックス効果
  • 少量でたくさんの栄養が摂取できる
  • 手軽にエネルギーが取れる

など、その食品なりのメリットがあります。

問題なのは、消化しきれない量を食べること。

好きだからと言ってそればかりたくさん食べると、消化しきれなくて毒になります。

◇食事と睡眠の関係。

気にかけたいのは、食事量に加えて時間帯。

食べ物を栄養に分解する消化酵素は、睡眠中は一緒に眠ってしまうと言われています。

なので、寝る前に消化しきれない量の食事をすると体に未消化物が残ります。

消化にエネルギーを使う重めの食事は、1番消化力が高い日中にして、夜は軽めにすると未消化物が残りにくい。

体が消化に使うエネルギーが減ると、代わりに代謝・デトックス・細胞再生の働きが進みます。

そして昼食を食べた直後の昼寝も、消化をストップさせてしまうのでなるべく避けたい。

お腹いっぱい食べた直後に眠くなる時は、リーキーガット症候群が起きていると考えて下さい。

消化力を高める習慣。

消化力に元々の個人差はあるものの、普段の生活の中で、消化を意識してできる習慣はたくさんあります。

冒頭で紹介した本にも色々な方法が書かれているので、興味ある方はぜひ読んでみて下さい。

この記事では3つの事をおすすめします。

◇ゆっくり過ごす時間作り。

内臓の消化活動を司っているのは自律神経の働き。

何も考えなくても食事をすれば自動的に胃腸が消化活動を始めます。

自律神経は交感神経と副交感神経のシーソー。

  • 交感神経は活発・集中の神経。
  • 副交感神経は緩めて休息・リラックスの神経。

消化活動が促進されるのは、副交感神経が優位の時なんです。

なので、常に忙しくしていたり興奮・緊張状態が続くと、副交感神経優位の時間が短く、消化力も低下します。

夜の食後時間や朝出かける前の時間など、1日1回でいいから腰を落ち着けてぼーっとする時間をもつ事をおすすめします。

どうしても色々な考えが頭を巡って休まらない人は、3〜5分の瞑想をおすすめします。

瞑想には脳疲労を取り除き、ストレスを軽減させる効果があります。

◇ヨガ

ヨガは運動が苦手でも、体が固くても、どんな人でもできる健康法。

やるとなんとなく体の調子が整う秘訣は『呼吸』にあります。

ヨガでは呼吸と動作はいつもセットになっているのです。

胸だけでする浅い呼吸ではなく、お腹を使って深い呼吸をするだけで副交感神経を優位にでき、全身の血行も促進されます。

動きたくない人は呼吸法だけでもやってみて下さい。

ヨガで体をねじる(回旋)ポーズは、内臓を刺激して消化促進の効果が期待できます。

食べ過ぎてしまった日の夜や翌日などに挑戦してみてください。

注意点があるとすれば、食後すぐに行うのはやめておきましょう。2〜3時間経過して、お腹が落ち着いてから動いてみて下さい。

◇ファスティング(酵素断食)

慢性的に食べ過ぎが気になる人、短期間で体質改善を試みたい人には、一時的に胃腸をお休みさせてリセットするファスティングという方法もあります。

1週間かけてじっくりやる断食や、3日間、1日、半日など方法は様々。

断食は日常生活への負担が大きいので、誰にでも勧められる方法ではありません。

一度じっくり腰を据えて体質を変えたい!と思っている人にだけおすすめします。

ファスティングカウンセリングでは詳しいファスティング方法だけでなく、食リスク分析で普段の食生活の改善点を見つけていきます。

必ずしも断食のみを勧めるものではないので、興味ある方は気軽に受けてみてください。

まとめ

いかがでしたか?

記事を読んで何か一つでも実践してみようと思うことがあれば良いなと思います。

私自身、未消化物の事なんて以前は全く気にしていませんでした。

でも「疲れやすい」とか「高価な化粧品を使っても効果がない」という事には心当たりがあったんです。

学びと実践の中で、そもそも自分の体の内側が汚れていると、外からどんなに栄養を足しても意味がないことを知りました。

私はサプリメントもあまり効果を感じたことが無いので常用していません。

多過ぎる薬やサプリは、体内でその栄養を分解するために内臓(肝臓)を疲弊させます。

内臓に負担がかかると消化力が弱ってしまうので、摂った栄養をうまく消化吸収できなくて効果が薄れるのです。

なるべく自然の食品から栄養をとり、偏らず色んな味と食材を楽しむ。

これが健康的な心身作りの基本です。

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